制作時期:天保11年~13年(1840~1843)頃。
板元:森屋治兵衛
これは広重自身の描いた「東海道之内江ノ嶋路片瀬自七面山見浜辺」に構図が類似しています。制作年代が5・6年こちらの方が後であることから、それを参考にしたことが考えられます。図柄としては前作の構成の非凡さに較べてかなり平凡なものです。シリーズものではない各地の名所を描いた単発ものは他にも多くありますが、祭礼・行事に関係するもの以外には、概して出来ばえの良いものは少ないようです。
ただ逆に広重の作品をたどって見ると、ほとんどがシリーズものであったことが分かります。江の島に関したものでもそうしたことがいえ、単発に発行されたものの多くは、祭礼か御開帳とかに関係があったように考えられます。