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江の島を訪れた人々
資料種類しりょうしゅるい(大分類だいぶんるい):
資料種類しりょうしゅるい(中分類ちゅうぶんるい):
資料種類しりょうしゅるい(小分類しょうぶんるい):
時代じだいと場所ばしょ(大分類だいぶんるい):
時代じだいと場所ばしょ(中分類ちゅうぶんるい):
時代じだいと場所ばしょ(小分類しょうぶんるい):
作者さくしゃ(50音分類おんぶんるい):
作者さくしゃ:
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嘉永(かえい)5年(ねん)(1852) 板元(はんもと):辻岡屋文助(つじおかやぶんすけ) このシリーズは各宿(かくやど)にゆかりのある歌舞伎(かぶき)の主人公(しゅじんこう)を演(えん)ずる人気役者(にんきやくしゃ)の姿(すがた)を大(おお)きく描(えが)き、上部(じょうぶ)の背景(はいけい)にその地方(ちほう)の風景(ふうけい)が添(そ)えられているものです。 発売(はつばい)と共(とも)に非常(ひじょう)な人気(にんき)を呼(よ)び、図柄(ずがら)も追加(ついか)され、また新(あら)たに宿間(しゅくま)の図(ず)も出版(しゅっぱん)されました。 この画(え)は戸塚宿(とつかしゅく)と藤沢宿(ふじさわしゅく)の間(あいだ)にある吉田橋(よしだばし)(実際(じっさい)は戸塚宿(とつかしゅく)内(ない))にゆかりということで、歌舞伎(かぶき)「都鳥廓白浪(みやこどりながれのしらなみ)」に登場(とうじょう)する吉田家(よしだけ)の御曹司(おんぞうし)で美少年(びしょうねん)の松若(まつわか)を描(えが)いています。 扮(ふん)する役者(やくしゃ)は八代(はちだい)市川団十郎(いちかわだんじゅうろう)です。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)之(の)内(うち) 戸塚(とつか)藤沢(ふじさわ)間(かん) 吉田橋(よしだばし) 松若(まつわか)(役者(やくしゃ)見立(みたて)東海道(とうかいどう))
頼家(よりいえ)の重臣(じゅうしん)・三浦之助(みうらのすけ)を演(えん)じるのは、威勢(いせい)のいい女役(おんなやく)を得意(とくい)とした初代(しょだい)坂東(ばんどう)しうかで、背景(はいけい)には絹川村(きぬかわむら)の住家(じゅうか)を思(おも)わせる家屋(かおく)が描(えが)かれています。 これは『役者見立東海道五十三駅(やくしゃみたてとうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。このシリーズは、全部(ぜんぶ)で一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。作者(さくしゃ)は三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)の高(たか)かった絵師(えし)です。背景(はいけい)には宿場(しゅくば)の風景(ふうけい)が描(えが)かれており、手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)と関(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)です。また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)な役者(やくしゃ)の似顔絵(にがおえ)で描(えが)かれています 。 三浦(みうら)之助(のすけ)は源頼家(みなもとのよりいえ)の重臣(じゅうしん)です。『鎌倉(かまくら)三代記(さんだいき)』において、源頼朝(みなもとのよりとも)の亡(な)き後(あと)、頼家(よりいえ)勢(ぜい)は権力(けんりょく)争(あらそ)いで劣勢(れっせい)にありました。三浦(みうら)之助(のすけ)が戦(いくさ)から床(ゆか)に伏(ふ)せる母(はは)を気(き)にかけ家(いえ)に帰(かえ)ると、敵方(てきかた)の北条(ほうじょう)時政(ときまさ)の娘(むすめ)、時(とき)姫(ひめ)がいました。時(とき)姫(ひめ)は敵(てき)でありながら三浦(みうら)之助(のすけ)を慕(した)っており、三浦(みうら)之助(のすけ)に結婚(けっこん)を申(もう)し込(こ)みます。三浦(みうら)之助(のすけ)は敵将(てきしょう)の娘(むすめ)を信用(しんよう)できないと断(ことわ)り、同時(どうじ)に結婚(けっこん)する条件(じょうけん)として、時(とき)姫(ひめ)に父(ちち)時政(ときまさ)の首(くび)を討(う)つことを命(めい)じるのでした。似顔(にがお)の役者(やくしゃ)は威勢(いせい)のいい女役(おんなやく)を得意(とくい)とした初代(しょだい)坂(ばん)東(どう)しうかで、背景(はいけい)には松並木(まつなみき)のある藤川(ふじかわ)宿(しゅく)が描(えが)かれています。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)ノ内(うち) 藤川駅(ふじかわえき) 其二(そのに) 三浦(みうら)之(の)助(すけ)(初代(しょだい)坂東志(ばんどうし)うか)
『鎌倉三代記(かまくらさんだいき)』は源頼朝(みなもとのよりとも)亡(な)き後(あと)の権力(けんりょく)争(あらそ)いを描(えが)いた作品(さくひん)です。北条時政(ほうじょうときまさ)の敵方(てきかた)である佐々木高綱(ささきたかつな)にそっくりな百姓(ひゃくしょう)の藤三郎(とうざぶろう)は、時政(ときまさ)の陣屋(じんや)に呼(よ)ばれ、高(たか)綱(つな)ではない証拠(しょうこ)に額(ひたい)に焼(や)き印(いん)を入(い)れられます。 藤三郎(とうさぶろう)は敵方(てきかた)の三浦之助(みうらのすけ)の家(いえ)に慕(した)い留(とど)まる時政(ときまさ)の娘(むすめ)時姫(ときひめ)を連(つ)れ帰(かえ)る約束(やくそく)をしますが、時姫(ときひめ)は父(ちち)を討(う)つ覚悟(かくご)を決(き)め、藤三郎(とうさぶろう)は時姫(ときひめ)の謀反(むほん)を時政(ときまさ)に伝(つた)えようとする間者(かんじゃ)を斬(き)り捨(す)てます。実(じつ)は藤三郎(とうさぶろう)は佐々木高綱(ささきたかつな)だったのです。戦(いくさ)で劣勢(れっせい)にある高綱(たかつな)の、一(いち)か八(ばち)かの戦略(せんりゃく)でした。似顔(にがお)は、観客(かんきゃく)の意表(いひょう)をつく演出(えんしゅつ)や演技(えんぎ)で人気(にんき)の役者(やくしゃ)でした。背景(はいけい)には松並木(まつなみき)のある藤川宿(ふじかわしゅく)が描(えが)かれています。 これは『役者見立(やくしゃみたて)東海道五十三駅(とうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。 このシリーズは、全部(ぜんぶ)で一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。作者(さくしゃ)は三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)の高(たか)かった絵師(えし)です。背景(はいけい)には宿場(しゅくば)の風景(ふうけい)が描(えが)かれており、手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)と関(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)です。また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)な役者(やくしゃ)の似顔絵(にがおえ)で描(えが)かれています 。 『鎌倉(かまくら)三代記(さんだいき)』は源頼朝(みなもとのよりとも)死(し)んでからの権力(けんりょく)争(あらそ)いを描(えが)いた作品(さくひん)です。北条(ほうじょう)時政(ときまさ)の敵(てき)である佐々木高綱(ささきたかつな)に顔(かお)が似(に)ている百姓(ひゃくしょう)の藤三郎(とうさぶろう)は、高(たか)綱(つな)ではない証拠(しょうこ)に額(ひたい)に傷(きず)を入(い)れられます。藤三郎(とうさぶろう)は敵方(てきかた)の三浦(みうら)之助(のすけ)の家(いえ)にいる時政(ときまさ)の娘(むすめ)時(とき)姫(ひめ)を連(つ)れ帰(かえ)る約束(やくそく)をしますが、父(ちち)を裏切(うらぎ)る決意(けつい)をした時(とき)姫(ひめ)を助(たす)けます。時(とき)姫(ひめ)は三浦(みうら)之助(のすけ)を好(す)きになったため、三浦(みうら)之助(のすけ)の家(いえ)に押(お)しかけて結婚(けっこん)を申(もう)し込(こ)みます。三浦(みうら)之助(えいのすけ)は敵(てき)の娘(むすめ)は信用(しんよう)できないと断(ことわ)ります。そのため時(じ)姫(ひめ)は父(ちち)を裏切(うらぎ)ることにします。実(じつ)は藤三郎(とうさぶろう)は佐々木高綱(ささきたかつな)だったのです。似顔(にがお)は二代目(にだいめ)尾上(おのえ)多見蔵(たみぞう)で、観客(かんきゃく)の意表(いひょう)をつく演出(えんしゅつ)や演技(えんぎ)で人気(にんき)の役者(やくしゃ)でした。背景(はいけい)には松並木(まつなみき)のある藤川(ふじかわ)宿(しゅく)が描(えが)かれています。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)の内(うち) 藤川駅(ふじかわえき) 佐々木(ささき)藤三郎(とうさぶろう)(二代目尾上多見蔵(にだいめおのえたみぞう))
草双紙(くさぞうし)『児雷也豪傑譚(じらいやごうけつたん)』に登場(とうじょう)する義賊(ぎぞく)「児雷也(じらいや)」です。本図(ほんず)は嘉永(かえい)5年(ねん)(1852)初演(しょえん)の『児雷也豪傑譚話(じらいやごうけつものがたり)』より少(すこ)し前(まえ)に制作(せいさく)されており、役者(やくしゃ)は、既(すで)に故人(こじん)であった五代目(ごだいめ)瀬川菊之丞(せがわきくのじょう)が選(えら)ばれています。国貞(くにさだ)(三代豊国(さんだいとよくに))の見立(みた)てた「児雷也(じらいや)」のイメージは、菊之丞(きくのじょう)が最適(さいてき)だったのでしょう。 実際(じっさい)の宿場名(しゅくばめい)は「興津(おきつ)」ですが、画題(がだい)は音(おと)を通(かよ)わせて「沖津(おきつ)」と書(か)かれ、画題枠(がだいわく)には「波(なみ)」が描(えが)かれています。つまり、「沖(おき)つ(興津(おきつ))白波(しらなみ)(盗賊(とうぞく))」と二重(にじゅう)のイメージが掛(か)けられているのです。 これは『役者見立東海道五十三駅(やくしゃみたてとうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。このシリーズは、全部(ぜんぶ)で一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。作者(さくしゃ)は三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)の高(たか)かった絵師(えし)です。背景(はいけい)には宿場(しゅくば)の風景(ふうけい)が描(えが)かれており、手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)と関(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)です。また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)な役者(やくしゃ)の似顔絵(にがおえ)で描(えが)かれています 。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)之(の)内(うち)沖津(おきつ) 児雷也(じらいや)(瀬川菊之丞(せがわきくのじょう))
これは『役者見立東海道五十三駅(やくしゃみたてとうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。このシリーズは、全部(ぜんぶ)で一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。作者(さくしゃ)は三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)の高(たか)かった絵師(えし)です。背景(はいけい)には宿場(しゅくば)の風景(ふうけい)が描(えが)かれており、手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)と関(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)です。また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)な役者(やくしゃ)の似顔絵(にがおえ)で描(えが)かれています。 民部(みんぶ)之助(のすけ)は由井(ゆい)正雪(しょうせつ)をモデルとした登場(とうじょう)人物(じんぶつ)です。 『碁太平記白石噺(ごたいへいきしらいしばなし)』は由井(ゆい)正雪(しょうせつ)が慶安(けいあん)4年(ねん)(1651)に江戸(えど)幕府(ばくふ)の破壊(はかい)を企(くわだ)てた慶安(けいあん)事件(じけん)と享保(きょうほう)8年(ねん)(1723)に姉妹(しまい)が父(ちち)の仇(かたき)であった武士(ぶし)を討(う)った話(はなし)を題材(だいざい)とした演目(えんもく)です。役者(やくしゃ)は五代目(ごだいめ)市川(いちかわ)団蔵(だんぞう)です。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)の内(うち) 由井(ゆい) 民部(みんぶ)之(の)助(すけ)(五代(ごだい)目(め)市川(いちかわ)団(だん)蔵(ぞう))
本作(ほんさく)で描(えが)かれているのは、『碁太平記白石噺(ごたいへいきしろいしばなし)』の登場人物(とうじょうじんぶつ)である金江谷五郎(かなえやごろう)です。顔(かお)を正面(しょうめん)に向(む)け、見得(みえ)を切(き)る様子(ようす)が印象的(いんしょうてき)です。手(て)のひらには皺(しわ)までもが、くっきりと描(えが)かれています。 である金江谷五郎(かなえやごろう)は、登場人物(とうじょうじんぶつ)である、しのぶの父(ちち)の仇(あだ)を討(う)つために助太刀(すけだち)を行(おこな)う人物(じんぶつ)です。役者(やくしゃ)は二代目(にだいめ)市川九蔵(いちかわくぞう)(後(のち)の六代目(ろくだいめ)市川団蔵(いちかわだんぞう))で、目(め)のくりっとした個性的(こせいてき)な容貌(ようぼう)で、淡泊(たんぱく)な芸風(げいふう)したが、立役(たちやく)を主(おも)に女方(おんながた)や所作事(しょさごと)を兼(か)ねる名人(めいじん)でした。 これは『役者見立東海道五十三駅(やくしゃみたてとうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。このシリーズは、全部(ぜんぶ)で一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。作者(さくしゃ)は三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)の高(たか)かった絵師(えし)です。背景(はいけい)には宿場(しゅくば)の風景(ふうけい)が描(えが)かれており、手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)と関(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)です。また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)な役者(やくしゃ)の似顔絵(にがおえ)で描(えが)かれています 。 金江(かなえ)谷五郎(やごろう)は『碁太平記白石噺(ごたいへいきしらいしばなし)』の登場(とうじょう)人物(じんぶつ)です。奥州(おうしゅう)白石(しろいし)村(むら)の宮城野(みやぎの)・しのぶ姉妹(しまい)の敵討(かたきう)ちに助太刀(すけだち)する人物(じんぶつ)です。役者(やくしゃ)は二代目(にだいめ)市川(いちかわ)九蔵(くぞう) (後(のち)の六代目(ろくだいめ)市川(いちかわ)団蔵(だんぞう))です。
東海道五拾三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)之(の)内(うち) 蒲原(かんばら) 金江(かなえ)谷五郎(やごろう)(二(に)代目(だいめ)市川九蔵(いちかわくぞう))
この作品(さくひん)には、背景(はいけい)には原(はら)から望(のぞ)む雄大(ゆうだい)な富士(ふじ)が描(えが)かれ、富士(ふじ)の右下(みぎした)には愛鷹山(あしたかやま)が広(ひろ)がります。 手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は『伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)に登場(とうじょう)する呉服屋重兵衛(ごふくやじゅうべえ)です。敵討(かたきう)ちの物語(ものがたり)である『伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)』のうち、現在(げんざい)でも頻繁(ひんぱん)に上演(じょうえん)されるのは「沼津の段(ぬまづのだん)」で、沼津(ぬまづ)の平作(へいさく)と原(はら)の二(に)のおよねも同(おな)じ場面(ばめん)に登場(とうじょう)する役(やく)となっています。 これは『役者見立東海道五十三駅(やくしゃみたてとうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。このシリーズは、全部(ぜんぶ)で一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。作者(さくしゃ)は三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)の高(たか)かった絵師(えし)です。背景(はいけい)には宿場(しゅくば)の風景(ふうけい)が描(えが)かれており、手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)と関(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)です。また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)な役者(やくしゃ)の似顔絵(にがおえ)で描(えが)かれています 。 呉服(ごふく)屋(や)重兵衛(じゅうべえ)は『伊賀(いが)越道(えつどう)中(ちゅう)双六(すごろく)』の「沼津(ぬまづ)の段(だん)」に登場(とうじょう)します。荷物(にもつ)平作(へいさく)とは、親子(おやこ)です。重兵衛(じゅうべえ)は偶然(ぐうぜん)沼津(ぬまづ)宿(やど)のはずれで生(い)き別(わか)れの父(ちち)平作(へいさく)と妹(いもうと)お米(よね)に再会(さいかい)します。しかし、お互(たが)いに敵同士(かたきどうし)だと知(し)った重兵衛(じゅうべえ)は名乗(なの)らずに金(かね)を残(のこ)して去(さ)ります。重兵衛(じゅうべえ)が実(じつ)の息子(むすこ)で、さらに敵(てき)であると知(し)った平作(へいさく)は後(あと)を追(お)い、命(いのち)を捨(す)てて敵(てき)の行方(ゆくえ)を聞(き)き出(だ)します。重兵衛(じゅうべえ)は物語(ものがたり)の敵役(かたきやく)である股(また)五郎(ごろう)に恩(おん)があるので、股(また)五郎(ごろう)の敵(てき)に味方(みかた)する平作(へいさく)に居場所(いばしょ)を教(おし)えることを断(ことわ)ります。平作(へいさく)は切腹(せっぷく)/自害(じがい)して自分(じぶん)はもう死(し)ぬから自分(じぶん)だけに教(おし)えてほしいと頼(たの)みます。 平作(へいさく)は本(ほん)シリーズ刊行(かんこう)時(じ)にすでに故人(こじん)であった二代目(にだいめ)嵐(あらし)猪三郎(いさぶろう)、重兵衛(じゅうべえ)は五代目(ごだいめ)沢村(さわむら)長十郎(ちょうじゅうろう)として描(えが)かれています。この「沼津(ぬまづ)の段(だん)」は天保(てんぽう)11年(ねん)(1840)5月(がつ)中村座(なかむらざ)で上演(じょうえん)されました。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)の内(うち) 原(はら) 呉服屋(ごふくや)重(じゅう)兵衛(べえ)(五(ご)代目(だいめ)沢村(さわむら)長十郎(ちょうじゅうろう))
この作品(さくひん)は背景(はいけい)に小田原(おだわら)の酒匂川(さかわがわ)が夜(よる)の風景(ふうけい)で描(えが)かれ、手前(てまえ)には『箱根霊験躄仇討(はこねれいげんいざりのあだうち)』の主人公(しゅじんこう)、飯沼勝五郎(いいぬまかつごろう)が描(えが)かれています。 飯沼勝五郎(いいぬまかつごろう)は妻(つま)の初花(はつはな)と共(とも)に敵討(かたきう)ちの旅(たび)に出(で)ますが、病(やまい)に蝕(むしば)まれ、足(あし)が動(うご)かなくなってしまいます。 この作品(さくひん)でも、勝五郎(かつごろう)は病鉢巻(やまいはちまき)(病気(びょうき)の時(とき)に巻(ま)く紫(むらさき)の布(ぬの))を巻(ま)き、竹棒(たけぼう)をついた様子(ようす)で描(えが)かれています。勝五郎(かつごろう)は小田原(おだわら)の次(つぎ)の宿(やど)である箱根(はこね)で復活(ふっかつ)します。 これは『役者見立東海道五十三駅(やくしゃみたてとうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。このシリーズは、全部(ぜんぶ)で一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。作者(さくしゃ)は三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)の高(たか)かった絵師(えし)です。背景(はいけい)には宿場(しゅくば)の風景(ふうけい)が描(えが)かれており、手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)と関(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)です。また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)な役者(やくしゃ)の似顔絵(にがおえ)で描(えが)かれています 。 背景(はいけい)に夜(よる)の酒匂(さかわ)川(がわ)が描(えが)かれています。手前(てまえ)には『箱根(はこね)霊験(れいげん)躄(いざりの)仇討(あだうち)』の主人公(しゅじんこう)、飯沼(いいぬま)勝五郎(かつごろう)が描(えが)かれています。勝五郎(かつごろう)は十一(じゅういち)代目(だいめ)森田(もりた)勘弥(かんや)が演(えん)じています。 勝五郎(かつごろう)は初花(はつはな)と共(とも)に仇討(あだう)ちの旅(たび)に出(で)ますが、足(あし)が病気(びょうき)になります。初花(はつはな)は箱根(はこね)の阿弥陀寺(あみだじ)で敵(てき)の滝口(たきぐち)上野(こうずけ)に連(つ)れ去(さ)られ、殺(ころ)されます。しかし、幽霊(ゆうれい)となって勝五郎(かつごろう)の元(もと)に現(あらわ)れます。そして、滝(たき)に打(う)たれながら祈(いの)り、勝五郎(かつごろう)の病気(びょうき)が治(なお)る願(ねが)いをかなえます。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)之(の)内(うち) 小田原(おだわら) 飯沼(いいぬま)勝五郎(かつごろう)(十(じゅう)一(いち)代目(だいめ)守田勘弥(もりたかんや))