資料名 |
東海道五十三次之内石部 |
作者 |
歌川芳員 |
時代 |
日本 江戸 嘉永 |
解説 |
製作時期:嘉永6年(1853)。板元:丸蔦 土山宿は茶屋の様子が描かれています。縁台に座っていると、厚化粧の女性が給仕に出てきてびっくり。着物の柄の「当たり矢」は「矢場」を意味し、矢場=女郎屋の隠語です。 石部宿と言えば、帯屋の長右衛門と臨家 信濃屋の娘お半の心中噺を扱った浄瑠璃「桂川連理柵(「お半長右衛門」と言い馴らされた)」で、二人が泊まり合わせた宿の所在地として有名でした。描かれた二人は、少女のお半と帯屋主人の長右衛門と想像されます。 歌川派の多くの浮世絵師が東海道五十三次シリーズを描いていますが、芳員が描いたこのシリーズは、各宿場にまつわる伝説や逸話を面白おかしく紹介しています。全般的に横小判の絵の中にはユーモラスな図柄が多いとも言われます。 |
サイズ |
中判横1枚縦25.4 横18.1 |
分類 |
浮世絵 |
資料番号 |
10632 |