資料名 |
東海道名所 大磯 平塚 |
作者 |
歌川広重 |
時代 |
日本 江戸 |
解説 |
本作には、平塚宿から大磯宿にかけての風景が描かれます。画面右下に記されている「唐土ヶ原」(現在の唐ヶ原は、5世紀に朝鮮の人々が集団移住したと伝えられており、右上には見える高麗寺山は、高句麗から渡来した高麗若人を祀った寺が地名の由来となっています。そこから画面奥に向かい、大磯宿や鴫立沢が続きます。 本作は東海道の名所風景に、当代諸家の発句集を配した絵俳書です。嘉永4年(1851)に版元の永楽屋丈助より刊行された『東海道名所発句集』の改題本で、元は版本として売り出されたものが、江戸から伊豆にかけての風景を画帖 の形式で再版されたものらしく、各図が独立した一枚の絵として鑑賞できるようになっています。本作を描いた時期、広重は天童藩からの依頼により多数の肉筆画を描いており、自然な奥行きを感じさせる構図や、青みがかった淡い色調など、肉筆(直接に筆で描いた作品)の風景画に通じる表現も見られます。 |
サイズ |
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分類 |
浮世絵 |
資料番号 |