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歌川広重 江の嶋弁才天開帳詣
歌川広重 江の嶋弁才天開帳詣

資料名しりょうめい

()(しま)弁才天(べんざいてん)開帳(かいちょう)(もうで)

作者さくしゃ

歌川広重(うたがわひろしげ) 詳細

時代じだい

日本(にほん) 江戸(えど)

解説かいせつ

制作(せいさく)時期(じき):弘化(こうか)4(ねん)嘉永(かえい)5(ねん)(1844~1853)(ころ)
板元(はんもと):山田屋庄次郎(やまだやしょうじろう)(山庄(やましょう))

駕籠(かご)から()りたばかりの3(にん)美人(びじん)()(しま)弁才天(べんざいてん)開帳(かいちょう)(もうで)ようとしているところでしょうか、美人(びじん)見立(みた)ての()(しま)(もうで)です。(みぎ)麻葉(あさば)模様(もよう)浴衣(ゆかた)女性(じょせい)(こし)のところで(ほそ)(おび)()めなおしています。中央(ちゅうおう)(ひだり)女性(じょせい)は「柏木(かしわぎ)」、「早蕨(さわらび)」、「藤裏葉(ふじのうらば)」、「蜻蛉(とんぼ)」などの源氏香(げんじこう)模様(もよう)()らした(そろ)いの浴衣(ゆかた)着物(きもの)(うえ)(かさ)()日傘(ひがさ)()っています。この(よう)普通(ふつう)着物(きもの)(うえ)浴衣(ゆかた)()るのは(たび)をする(とき)合羽(かっぱ)代用(だいよう)によく(もち)いたといわれます。
()(しま)(かん)する()錦絵(にしきえ)(えが)かれた女性(じょせい)はほとんどこの(よそお)いをしています。海辺(うみべ)(たび)となる()(しま)(もうで)には潮風(しおかぜ)(ふせ)意味(いみ)必需品(ひつじゅひん)であったものなのでしょう。中央(ちゅうおう)女性(じょせい)勝山髷(かつやままげ)左右(さゆう)女性(じょせい)島田髷(しまだまげ)にべっ(こう)(くし)笄簪(こうがい)(ぎん)平打(ひらうち)(かんざし)(かざ)っています。全体(ぜんたい)(いき)ないでたちは、いずれも芸事(げいごと)関係(かんけい)する女性(じょせい)たちと(かんが)えられます。なおこの版画(はんが)出版(しゅっぱん)されたのは、嘉永(かえい)4(ねん)辛亥(かのとい)(1851(ねん))の(いわや)弁財天(べんざいてん)開帳(かいちょう)()わせたとも(かんが)えられます。この開帳(かいちょう)明記(めいき)した作品(さくひん)を、広重(ひろしげ)大判(おおばん)3(まい)(つづき)で3(くみ)(えが)いており、これもその(ひと)つです。

サイズさいず

大判(おおばん)(たて)3枚(さんまい)(つづき) (たて)35.6 (よこ)74.8

分類ぶんるい

浮世絵(うきよえ)

資料番号しりょうばんごう

10052

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