資料名 |
題名不詳(七里ガ浜) |
作者 |
葛飾北斎 |
時代 |
日本 江戸 享和 |
解説 |
制作時期:享和年間(1801~04)頃。 板元印なし この作品は摺物と呼ばれ、木版摺りによる配り物で、普通は正月に新作の狂歌などを書き添えて絵師に依頼して制作し、配り物として使用したものをいいます。そしてそれが注文品のため、普通一般に安く売られる浮世絵とは違って、さまざまに工夫をこらした金泥や銀泥などを使用した豪華なものが多く、一般的に多く用いられる形は角判摺物といわれ、いわゆる色紙判を使用します。 この摺物の形は、おそらくこの倍のものを二つに折って片方に絵を描き、他方に狂歌や案内の文字を入れた形式で、これはその一方の作品であると考えられます。従って何の目的に使用されたか分りませんが、画面右手の従者と思われる着物の背に“荻江”という文字が見えるところから、音楽の神である江の島弁財天に参詣をする、当時流行の「荻江節」の師匠連を描いているので、それらと何等かの関係があったと思われます。 |
サイズ |
摺物横1枚 縦19.4 横52.6 |
分類 |
浮世絵 |
資料番号 |
10007 |