ふりがな
江の島の歴史
江の島歴史年表
江の島散策マップ
江の島の文化財
江の島を訪れた人々
資料種類しりょうしゅるい(大分類だいぶんるい):
資料種類しりょうしゅるい(中分類ちゅうぶんるい):
資料種類しりょうしゅるい(小分類しょうぶんるい):
時代じだいと場所ばしょ(大分類だいぶんるい):
時代じだいと場所ばしょ(中分類ちゅうぶんるい):
時代じだいと場所ばしょ(小分類しょうぶんるい):
作者さくしゃ(50音分類おんぶんるい):
作者さくしゃ:
フリーワード:
制作(せいさく)時期(じき):不明(ふめい)。 板元(はんもと):不明(ふめい)。 「春風(しゅんぷう)に笑(わら)う梅(うめ)の香(こう)あわ雪(ゆき)もとけて流(なが)るる浅沢(あさざわ)の水(みず)」狂歌(きょうか)師(し)藍(あい)臼(うす)舎(しゃ)の狂歌(きょうか)そのままに、中天(ちゅうてん)に昇(のぼ)る日(ひ)の光(ひかり)に溶(と)けて流(なが)れ出(だ)し、そのまま蒸発(じょうはつ)してしまいそうな江(え)の島(しま)が描(えが)かれています。右端(みぎはし)の富士(ふじ)も白(しろ)い雪(ゆき)が半分(はんぶん)溶(と)けて、白(しろ)と黒(くろ)に染(そ)め分(わ)けたようになっています。 春風(しゅんぷう)の暖(あたた)かさが伝(つた)わるような作品(さくひん)です。新春(しんしゅん)の配(くば)り物(ぶつ)として国芳(くによし)が作画(さくが)したもので、板(いた)ぼかしの雪(ゆき)や空摺(からずり)を多用(たよう)した波(なみ)など、彫摺(ほりすり)技術(ぎじゅつ)も入念(にゅうねん)な作品(さくひん)となっています。
題名(だいめい)不詳(ふしょう)(江(え)の島(しま))
明治初頭(めいじしょとう)の神仏分離(しんぶつ)以後(いこう)、明治(めいじ)6年(ねん)(1673年(ねん))に大山(おおやま)へ迎(むか)えられた国学者(こくがくしゃ)の権田直助(ごんだなおすけ)は、各地(かくち)の大山講社(おおやまこうしゃ)を結集(けっしゅう)して「大山(おおやま)敬慎教会(けいしんきょうかい)」を組織(そしき)しました。本資料(ほんしりょう)は、それらの講社(こうしゃ)向(む)けに作成(さくせい)された「定宿(じょうやど)」帳(とばり)で、関東各地(かんとうかくち)の大山道(おおやまみち)やその周辺(しゅうへん)の道案内(みちあんない)、宿駅(しゅくえき)・里程(りてい)、講社(こうしゃ)指定(してい)の旅籠(はたご)が記載(きさい)されています。
大山(おおやま)報徳(ほうとく)集成(しゅうせい)敬(けい)愼(しん)講社(こうしゃ)定宿(じょうやど)
江(え)の島(しま)に遊山(ゆさん)へ来(き)た三人(さんにん)の女性(じょせい)が描(えが)かれます。左(ひだり)の女性(じょせい)は上着(うわぎ)を片肌(かたはだ)脱(ぬ)いで、あちらへ行(い)こうと指(ゆび)さす仕草(しぐさ)で描(えが)かれています。中央(ちゅうおう)の女性(じょせい)は眉(まゆ)を落(お)とし、髪型(かみがた)も落(お)ち着(つ)いていることから、既婚女性(きこんじょせい)の風俗(ふうぞく)とわかります。背景(はいけい)は波(なみ)がうねる様子(ようす)が特徴的(とくちょうてき)で、江(え)の島(しま)の岩肌(いわはだ)が波(なみ)の形(かたち)に呼応(こおう)しているようにも見(み)えます。なお本作(ほんさく)を描(えが)いた歌川久国(うたがわひさくに)は、作品数(さくひんすう)が非常(ひじょう)に少(すく)なく、謎(なぞ)多(おお)き絵師(えし)です。
相州(そうしゅう)江(え)之(の)嶋(しま)之(の)図(ず)
制作(せいさく)時期(じき):安政(あんせい)6年(ねん)(1859)頃(ころ) 左手(ひだりて)の広重(ひろしげ)落款(らっかん)の上方(かみがた)に「相模(さがみ)江乃(えの)し満(ま)風景(ふうけい)」と画題(がだい)があります。片瀬(かたせ)東浜(ひがしはま)あたりから見(み)た江(え)の島(しま)全景(ぜんけい)を描(えが)いています。島(しま)の正面(しょうめん)の鳥居(とりい)を濃(こ)い墨(すみ)でくっきりと描(えが)き、島(しま)全体(ぜんたい)は淡(あわ)墨(すみ)で草木(くさき)の詞子(ふみこ)をととのえています。 「一立斎(いちりゅうさい)」の朱印(しゅいん)はあまり明確(めいかく)ではありませんが、肉筆(にくひつ)では「箱根(はこね)山中(さんちゅう)」、(神奈川県立博物館(かながわけんりつはくぶつかん)所蔵(しょぞう))と同(おな)じ傾向(けいこう)の落款(らっかん)印章(いんしょう)があるので、制作(せいさく)年代(ねんだい)は安政(あんせい)6年(ねん)(1859年(ねん))頃(ころ)かと考(かんが)えられます。
相摸(さがみ)江(え)のしま風景(ふうけい)
黄(き):お熊(くま)(『梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)』より) 黄色地(きいろぢ)に縞模様(しまもよう)の“黄八丈(きはちじょう)”の着物(きもの)を着(き)た、材木問屋(ざいもくどんや)の娘(むすめ)である「お熊(くま)」が描(えが)かれています。お熊(くま)の登場(とうじょう)する『梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)』は、「髪結新三(かみゆいしんざ)」の愛称(あいしょう)で親(した)しまれている歌舞伎(かぶき)で、現在(げんざい)でも人気演目(にんきえんもく)の一(ひと)つとなっています。 左下(ひだりした)にあるのは髪結(かみゆ)いの道具(どうぐ)で、物語(ものがたり)の主人公(しゅじんこう)、“回(まわ)り髪結(かみゆ)い”の新三(しんざ)を象徴(しょうちょう)しています。お熊(くま)は、店(みせ)の手代(てだい)である忠七(ちゅうしち)と恋仲(こいなか)ながら、親(おや)に無理(むり)に縁談(えんだん)を結(むす)ばれそうになります。それを新三(しんざ)が聞(き)いていて・・・ということから、話(はなし)が展開(てんかい)していきます。 五行説(ごぎょうせつ)において重要(じゅうよう)な色(いろ)とされていた「青(あお)」「赤(あか)」「黄(き)」「白(しろ)」「黒(くろ)」の5色(しょく)に、それぞれ美人(びじん)が当(あ)てはめて描(えが)かれています。またこの美人(びじん)たちは、歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)に擬(なぞら)えて描(えが)かれており、各色(かくしょく)は、その役(やく)が決(き)まって着(き)る衣装(いしょう)の色(いろ)と対応(たいおう)しています。
五(いつつ)衣(きぬ)色(いろの)染分(そめわけ) 黄(き)
白(しろ):役名(やくめい)未詳(みしょう) 白地(しろじ)に絣(かすり)の着物(きもの)を着(き)た美人(びじん)が描(えが)かれています。役名(やくめい)は未詳(みしょう)ですが、髪型(かみがた)から芸者(げいしゃ)であると考(かんが)えられ、屋根(やね)舟(ぶね)の後方(こうほう)に立(た)ち、扇子(せんす)を口(くち)にくわえながら帯(おび)を直(なお)すという仕草(しぐさ)で描(えが)かれています。 空(そら)には満月(まんげつ)がさえざえと輝(かがや)き、その下(した)に見(み)える橋(はし)は、竹(ちく)材(ざい)問屋(とんや)が見(み)えることから江戸(えど)の京橋(きょうばし)と思(おも)われます。 五行説(ごぎょうせつ)において重要(じゅうよう)な色(いろ)とされていた「黄(き)」「青(あお)」「赤(あか)」「白(しろ)」「黒(くろ)」の5色(しょく)に、それぞれ美人(びじん)が当(あ)てはめて描(えが)かれています。またこの美人(びじん)たちは、歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)に擬(なぞら)えて描(えが)かれており、各(かく)色(いろ)は、その役(やく)が決(き)まって着(き)る衣装(いしょう)の色(いろ)と対応(たいおう)しています。 「青(あお)」に描(えが)かれているのは、小栗判官(おぐりはんがん)ものの物語(ものがたり)に登場(とうじょう)する照手(てるて)姫(ひめ)。小栗判官(おぐりはんがん)は藤沢(ふじさわ)の遊行(ゆぎょう)寺(てら)とゆかりのある人物(じんぶつ)で、照手(てるて)姫(ひめ)は小栗判官(おぐりはんがん)の恋人(こいびと)です。
五(いつつ)衣(きぬ)色(いろの)染分(そめわけ) 白(しろ)
黒(くろ):小梅(こうめ)(『隅(す)田春(だのはる)妓女(げいしゃ)容(かた)性(ぎ)』より)か 本作(ほんさく)に描(えが)かれた美人(びじん)は、侠客(きょうかく)「梅(うめ)の由(よし)兵衛(べえ)」の妻(つま)「小梅(こうめ)」とされています。歯(は)には既婚(きこん)女性(じょせい)の証(あかし)である“お歯(は)黒(くろ)”が見(み)られ、褄(つま)の部分(ぶぶん)には梅(うめ)の紋様(もんよう)が配(はい)されています。また着物(きもの)は烏(からす)の柄(がら)となっており、黒(くろ)の色(いろ)と対応(たいおう)しています。褄(つま)を取(と)りながら船(ふね)の乗(の)り場(ば)に立(た)っていることから、降(お)りた船(ふね)を見送(みおく)っているところでしょうか。 五行説(ごぎょうせつ)において重要(じゅうよう)な色(いろ)とされていた「黄(き)」「青(あお)」「赤(あか)」「白(しろ)」「黒(くろ)」の5色(しょく)に、それぞれ美人(びじん)が当(あ)てはめて描(えが)かれています。またこの美人(びじん)たちは、歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)に擬(なぞら)えて描(えが)かれており、各(かく)色(いろ)は、その役(やく)が決(き)まって着(き)る衣装(いしょう)の色(いろ)と対応(たいおう)しています。 「青(あお)」に描(えが)かれているのは、小栗判官(おぐりはんがん)ものの物語(ものがたり)に登場(とうじょう)する照手(てるて)姫(ひめ)。小栗判官(おぐりはんがん)は藤沢(ふじさわ)の遊行(ゆぎょう)寺(てら)とゆかりのある人物(じんぶつ)で、照手(てるて)姫(ひめ)は小栗判官(おぐりはんがん)の恋人(こいびと)です。
五(いつつ)衣(きぬ)色(いろの)染分(そめわけ) 黒(くろ)
雨上(あめあ)がりの虹(にじ)が後景(こうけい)の空(そら)に描(えが)かれています。画面(がめん)手前(てまえ)で争(あらそ)っている人足(にんそく)たちは、雨宿(あまやど)りの間(あいだ)に博打(ばくち)をしていたのでしょうか、地面(じめん)には一文(いちぶん)銭(せん)(江戸時代(えどじだい)の貨幣(かへい))が散(ち)らばっています。脚絆(きゃはん)(足(あし)の脛(はぎ)に巻(ま)いた布(ぬの))の柄(え)が違(ちが)うことから、グループ間(かん)の諍(いさか)いであることも伺(うかが)えます。画面(がめん)奥(おく)にむかって下(くだ)り坂(ざか)となっており、毛槍(けやり)の先端(せんたん) が見(み)え、行列(ぎょうれつ)が先(さき)に進(すす)んでいることがわかります。2人(ふたり)の従者(じゅうしゃ)が慌(あわ)てて行列(ぎょうれつ)に追(お)いつこうとしています。
東海道(とうかいどう) 程(ほど)ヶ谷(や) 其二(そのに)