石橋山合戦は、平安時代末期の治承4年(1180)に源頼朝と大庭景親ら平家の一族との間で行われた戦いです。組討ちとは、戦場で敵将を組み伏せてその首を取ることで、「武勇高名組討撰」は中世の合戦の物語の中で高名な「組討」シーンを描いたシリーズです。画面左が頼朝方の真田義忠、右が平家方の俣野景久です。戦いは一度義忠の有利に働きましたが、景久の加勢にかけつけた長尾新五とその弟の新六の手により討たれてしまいました。登場する武将たちの名前は本拠とした地名になっており、真田は平塚市内、俣野は横浜市戸塚区・藤沢市辺、長尾は横浜市栄区辺にあります。