Fujisawa Net Museum

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(ちゅう)短冊(たんざく)1(まい) (たて)25.3 (よこ)12.6
制作(せいさく)時期(じき):天保(てんぽう)年間(ねんかん)(1830~44)(ころ)板元(はんもと)(しるし)なし
短冊(たんざく)()形式(けいしき)で、短冊(たんざく)には(だい)短冊(たんざく)(ちゅう)短冊(たんざく)(しょう)短冊(たんざく)(さん)種類(しゅるい)があり、これは(ちゅう)短冊(たんざく)にあたります。起源(きげん)寛延(かんえい)宝暦(ほうれき)(ころ)といわれ、(さか)んになるのは享和(きょうわ)以降(いこう)のことです。画題(がだい)としては花鳥風月(かちょうふうげつ)(おお)いようですし、広重(ひろしげ)浮世絵師(うきよえし)(なか)(もっと)(おお)くの短冊(たんざく)()をつくっています。この作品(さくひん)には漢詩(かんし)()えられていて「楽山楽水(らくざんらくすい)(じょう)(まつ)(きゅう)清風明月(せいふうめいげつ)()悠々(ゆうゆう)」とあります。浮世絵(うきよえ)というより(ふで)(えが)山水画(さんすいが)形式(けいしき)踏襲(とうしゅう)していて、構図(こうず)としては右手(みぎて)岩屋(いわや)(いた)()(しま)一部(いちぶ)(えが)き、その手前(てまえ)()()せる大波(おおなみ)がアクセントをつくり、遠景(えんけい)島々(しまじま)ははるかにかすみ、(ふね)表現(ひょうげん)(とも)水墨画(すいぼくが)(あじ)わいを画面(がめん)から(かん)じさせてくれます。

歌川広重 相州江之島

相州(そうしゅう)江之島(えのしま)

泥絵(どろえ) (たて)31.7 (よこ)45.2
制作(せいさく)時期(じき):不明(ふめい)落款(らっかん)なし
泥絵(どろえ)には初期(しょき)のものに落款(らっかん)のあるものがありますが、量産(りょうさん)されるようになった天保(てんぽう)()以後(いご)のものには()落款(らっかん)のものがほとんどです。泥絵(どろえ)とは、()として鑑賞(かんしょう)するものではなく、のぞき眼鏡(めがね)やのぞきからくりのレンズを(とお)して新奇(しんき)世界(せかい)(のぞ)くことに主題(しゅだい)があり、()上手(じょうず)下手(へた)はあまり問題(もんだい)にされなかったようです。また、泥絵(どろえ)特徴(とくちょう)としてあげられるものに、(あお)色彩(しきさい)があります。これはオランダ(わた)りのペレインブラーワで、1704(ねん)化学者(かがくしゃ)ディッペルが創製(そうせい)した色素(しきそ)で、その地名(ちめい)からプロシャの(あお)、ペルリンの(あお)()ばれ日本(にっぽん)ではこれをベロ(あい)またはベロリン(あい)となまって使用(しよう)されます。このあざやかな(あお)文政(ぶんせい)以後(いご)浮世絵(うきよえ)版画(はんが)にも使用(しよう)されるようになります。左右(さゆう)(ぎゃく)(かげ)(えが)かれており、のぞき眼鏡(めがね)(よう)制作(せいさく)されたものであることがわかります。

作者不詳 無題(江の島岩屋)

題名(だいめい)不詳(ふしょう)()(しま)岩屋(いわや)

当時(とうじ)人気(にんき)役者(やくしゃ)を、各宿場(かくしゅくば)にちなんだ物語(ものがたり)風俗(ふうぞく)見立(みた)て、背景(はいけい)にを(はい)したシリーズ。佐藤忠信(さとうただのぶ)は、浄瑠璃(じょうるり)義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」で(つづみ)(かわ)になった親狐(おやぎつね)(お(ふくろ))を(した)(ひと)姿(すがた)になって、その(つづみ)()静御前(しずかごぜん)(まも)子狐(こぎつね)。お(ふくろ)連想(れんそう)から、袋井(ふくろい)()登場(とうじょう)しています。

これは『役者見立東海道五十三駅(やくしゃみたてとうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。
このシリーズは、全部(ぜんぶ)一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。
作者(さくしゃ)三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)(たか)かった絵師(えし)です。
背景(はいけい)には宿場(しゅくば)風景(ふうけい)(えが)かれており、手前(てまえ)人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)登場人物(とうじょうじんぶつ)です。
また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)役者(やくしゃ)似顔絵(にがおえ)(えが)かれています 。

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東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)(うち) 袋井(ふくろい) 忠信(ただのぶ)三代目嵐璃寛(さんだいめあらしりかん)



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