Fujisawa Net Museum

資料一覧

鎌倉時代(かまくらじだい)沼津(ぬまづ)宿(しゅく)三島(みしま)宿(しゅく)(あいだ)(なが)れる黄瀬(きせ)(かわ)(から)めた亀鶴(かめつる)という遊女(ゆうじょ)題材(だいざい)としています。傾城(けいせい)とは美人(びじん)遊女(ゆうじょ)(あらわ)しています。実在(じつざい)する(かわ)は「黄瀬(きせ)(かわ)」の()ですが、歌舞伎(かぶき)演目(えんもく)寿(ことぶき)曽我(そがの)対面(たいめん)』では「喜瀬川(きせがわ)」となっており、喜瀬川(きせがわ)亀鶴(きかく)という役名(やくめい)遊女(ゆうじょ)登場(とうじょう)し、この()関連付(かんれんづ)けられています。物語(ものがたり)では、亀鶴(きかく)(うつく)しく(かしこ)いと評判(ひょうばん)で、曽我(そが)兄弟(きょうだい)(ちち)(かたき)である工藤祐経(くどうすけつね)(うたげ)招待(しょうたい)される立場(たちば)でした。また、背景(はいけい)(えが)かれた黄瀬(きせ)(がわ)亀鶴(きかく)最期(さいご)()()げた場所(ばしょ)ともいわれています。似顔(にがお)(えが)かれた五代目(ごだいめ)瀬川菊之丞(せがわきくのじょう)は、この()刊行(かんこう)()には(すで)故人(こじん)であり、往年(おうねん)名優(めいゆう)(えが)かれた作品(さくひん)となっています。

東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)()(うち) 三嶋(みしま) 沼津(ぬまづ)(かん) 喜瀬川(きせがわ) 喜瀬川(きせがわ)五代目(ごだいめ)瀬川菊之丞(せがわきくのじょう)

日本左衛門(にっぽんざえもん)江戸時代(えどじだい)中期(ちゅうき)実在(じつざい)した人物(じんぶつ)で、歌舞伎(かぶき)演目(えんもく)青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』、通称(つうしょう)白浪(しらなみ)()(にん)(おとこ)」に登場(とうじょう)する日本(にっぽん)()右衛門(えもん)役名(やくめい)由来(ゆらい)となりました。日本左衛門(にっぽんざえもん)遠江国(とおとうみのくに)現在(げんざい)静岡県(しずおかけん)西部(せいぶ)あたり)を拠点(きょてん)東海道(とうかいどう)沿()いの諸国(しょこく)()らした盗賊団(とうぞくだん)(あたま)であり、29(さい)(とき)自首(じしゅ)処刑(しょけい)され、その(くび)掛川(かけがわ)から(ふた)(さき)見附(みつけ)(さら)されました。(えが)かれた役者(やくしゃ)(ろく)代目(だいめ)松本幸四郎(まつもとこうしろう)実悪(じつあく)悪役(あくやく))を得意(とくい)とし、(かれ)もまた早世(そうせい)した人気(にんき)役者(やくしゃ)でした。

東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)(うち) 掛川(かけがわ) 日本左衛門(にっぽんざえもん)六代目(ろくだいめ)松本(まつもと)幸四郎(こうしろう)

当時(とうじ)人気(にんき)役者(やくしゃ)を、各宿場(かくしゅくば)にちなんだ物語(ものがたり)風俗(ふうぞく)見立(みた)て、背景(はいけい)にを(はい)したシリーズ。藤枝(ふじえだ)熊谷直実(くまがいなおざね)ゆかりの蓮生寺(れんしょうじ)山号(さんごう)熊谷山(くまがややま))があり、()直実(なおざね)(えら)ばれています。


これは『役者見立東海道五十三駅(やくしゃみたてとうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。
このシリーズは、全部(ぜんぶ)一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。
作者(さくしゃ)三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)(たか)かった絵師(えし)です。
背景(はいけい)には宿場(しゅくば)風景(ふうけい)(えが)かれており、手前(てまえ)人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)登場人物(とうじょうじんぶつ)です。
また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)役者(やくしゃ)似顔絵(にがおえ)(えが)かれています。

東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)()(うち) 藤枝(ふじえだ) 熊谷直実(くまがいなおざね)(さん)代目(だいめ)坂東三津五郎(ばんどうみつごろう)



Page Top