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江の島の歴史
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江の島の文化財
江の島を訪れた人々
資料種類しりょうしゅるい(大分類だいぶんるい):
資料種類しりょうしゅるい(中分類ちゅうぶんるい):
資料種類しりょうしゅるい(小分類しょうぶんるい):
時代じだいと場所ばしょ(大分類だいぶんるい):
時代じだいと場所ばしょ(中分類ちゅうぶんるい):
時代じだいと場所ばしょ(小分類しょうぶんるい):
作者さくしゃ(50音分類おんぶんるい):
作者さくしゃ:
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製作時期(せいさくじき):嘉永(かえい)5年(ねん)。 板元(はんもと)不明(ふめい) このシリーズは各(かく)宿(やど)にゆかりのある歌舞伎(かぶき)の主人公(しゅじんこう)を演(えん)ずる人気役者(にんきやくしゃ)の姿(すがた)を大(おお)きく描(えが)き、上部(じょうぶ)の背景(はいけい)にその地方(ちほう)の風景(ふうけい)が添(そ)えられているものです。 発売(はつばい)と共(とも)に非常(ひじょう)な人気(にんき)を呼(よ)び、図柄(ずがら)も追加(ついか)され、また新(あら)たに宿間(しゅくま)の図(ず)も出版(しゅっぱん)されました。 この画(え)は戸塚宿(とつかしゅく)と藤沢宿(ふじさわしゅく)の間(あいだ)にある大坂(おおさか)にゆかりということで、逢坂(おうさか)と引(ひ)っかけ、歌舞伎(かぶき)に登場(とうじょう)する傾城(けいせい)(遊女(ゆうじょ)の別称(べっしょう))逢坂(おうさか)を描(えが)いています。 扮(ふん)する役者(やくしゃ)は二代(にだい)尾上菊次郎(おのえきくじろう)です。
東海道(とうかいどう) 戸塚(とつか)藤沢(ふじさわ)間(かん) 大坂(おおさか) 逢坂(おおさか)(役者(やくしゃ)見立(みたて)東海道(とうかいどう))
鯰坊主(なまずぼうず)は、演目(えんもく)『暫(しばらく)』に登場(とうじょう)する鹿島入道(かしまにゅうどう)の通称(つうしょう)です。「鯰隈(なまずぐま)」と呼(よ)ばれる隈取(くまどり)で、もみあげから長(なが)い毛(け)を垂(た)らした姿(すがた)に加(くわ)え、蛸(たこ)が大(おお)きくあしらわれた着物(きもの)は、見(み)る者(もの)に大(おお)きなインパクトを与(あた)えます。鯰坊主(なまずぼうず)は、敵役(かたきやく)でありながら、道化(どうけ)の要素(ようそ)も併(あわ)せ持(も)つ「半道敵(はんどうがたき)」という役割(やくわり)を担(にな)っています。 『暫(しばらく)』は、「歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)」の1つに数(かぞ)えられています。歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)とは、七代目(ななだいめ)市川団十郎(いちかわだんじゅうろう)が江戸時代(えどじだい)に定(さだ)めた「成田屋のお家芸(なりたやのおいえげい)」のことです。 この作品(さくひん)は背景(はいけい)に小田原(おだわら)の酒匂川(さかわがわ)が夜(よる)の風景(ふうけい)で描(えが)かれ、手前(てまえ)には『箱根霊験躄仇討(はこねれいげんいざりのあだうち)』の主人公(しゅじんこう)、飯沼勝五郎(いいぬまかつごろう)が描(えが)かれています。 飯沼勝五郎(いいぬまかつごろう)は妻(つま)の初花(はつはな)と共(とも)に敵討(かたきう)ちの旅(たび)に出(で)ますが、病(やまい)に蝕(むしば)まれ、足(あし)が動(うご)かなくなってしまいます。 この作品(さくひん)でも、勝五郎(かつごろう)は病鉢巻(やまいはちまき)(病気(びょうき)の時(とき)に巻(ま)く紫(むらさき)の布(ぬの))を巻(ま)き、竹棒(たけぼう)をついた様子(ようす)で描(えが)かれています。勝五郎(かつごろう)は小田原(おだわら)の次(つぎ)の宿(やど)である箱根(はこね)で復活(ふっかつ)します。 これは『役者見立東海道五十三駅(やくしゃみたてとうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。このシリーズは、全部(ぜんぶ)で一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。作者(さくしゃ)は三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)の高(たか)かった絵師(えし)です。背景(はいけい)には宿場(しゅくば)の風景(ふうけい)が描(えが)かれており、手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)と関(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)です。また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)な役者(やくしゃ)の似顔絵(にがおえ)で描(えが)かれています 。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)之(の)内(うち) 小田原(おだわら)箱根(はこね)間(かん) 曽我(そが)の里(さと) 鯰(なまず)坊主(ぼうず)(二(に)代目(だいめ)坂東(ばんどう)彦左衛門(ひこざえもん))
少将(しょうしょう)は曽我五郎(そがごろう)の恋人(こいびと)の遊女(ゆうじょ)で、少将(しょうしょう)は「化粧坂(かわいざか)の少将(しょうしょう)」と呼(よ)ばれ、大磯(おおいそ)の虎(とら)と共(とも)に人気(にんき)を博(はく)していました。組上作品(くみあげさくひん)『和田酒盛草摺引の図(わださかもりくさびきのず)』の場面(ばめん)で、少将(しょうしょう)は和田義盛(わだよしもり)の宴席(えんせき)に虎(とら)を連(つ)れて登場(とうじょう)します。 背景(はいけい)に見(み)える相模湾(さがみわん)の景色(けしき)の中(なか)には大島(おおしま)も遠望(えんぼう)できます。描(えが)かれた役者(やくしゃ)は二代目(にだいめ)藤川友吉(ふじかわともきち)で、遊女(ゆうじょ)役(やく)に長(た)けた役者(やくしゃ)でした。 これは『役者見立東海道五十三駅(やくしゃみたてとうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。このシリーズは、全部(ぜんぶ)で一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。作者(さくしゃ)は三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)の高(たか)かった絵師(えし)です。背景(はいけい)には宿場(しゅくば)の風景(ふうけい)が描(えが)かれており、手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)と関(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)です。また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)な役者(やくしゃ)の似顔絵(にがおえ)で描(えが)かれています 。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)之(の)内(うち) 平塚(ひらつか)大(だい)礒間(いそかん) 曽我(そが)の里(さと)少将(しょうしょう)(二代(ふたよ)藤川友吉(ふじかわともきち))
嘉永(かえい)5年(ねん)(1852) 板元(はんもと):辻岡屋文助(つじおかやぶんすけ) このシリーズは各宿(かくやど)にゆかりのある歌舞伎(かぶき)の主人公(しゅじんこう)を演(えん)ずる人気役者(にんきやくしゃ)の姿(すがた)を大(おお)きく描(えが)き、上部(じょうぶ)の背景(はいけい)にその地方(ちほう)の風景(ふうけい)が添(そ)えられているものです。 発売(はつばい)と共(とも)に非常(ひじょう)な人気(にんき)を呼(よ)び、図柄(ずがら)も追加(ついか)され、また新(あら)たに宿間(しゅくま)の図(ず)も出版(しゅっぱん)されました。 この画(え)は戸塚宿(とつかしゅく)と藤沢宿(ふじさわしゅく)の間(あいだ)にある吉田橋(よしだばし)(実際(じっさい)は戸塚宿(とつかしゅく)内(ない))にゆかりということで、歌舞伎(かぶき)「都鳥廓白浪(みやこどりながれのしらなみ)」に登場(とうじょう)する吉田家(よしだけ)の御曹司(おんぞうし)で美少年(びしょうねん)の松若(まつわか)を描(えが)いています。 扮(ふん)する役者(やくしゃ)は八代(はちだい)市川団十郎(いちかわだんじゅうろう)です。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)之(の)内(うち) 戸塚(とつか)藤沢(ふじさわ)間(かん) 吉田橋(よしだばし) 松若(まつわか)(役者(やくしゃ)見立(みたて)東海道(とうかいどう))
頼家(よりいえ)の重臣(じゅうしん)・三浦之助(みうらのすけ)を演(えん)じるのは、威勢(いせい)のいい女役(おんなやく)を得意(とくい)とした初代(しょだい)坂東(ばんどう)しうかで、背景(はいけい)には絹川村(きぬかわむら)の住家(じゅうか)を思(おも)わせる家屋(かおく)が描(えが)かれています。 これは『役者見立東海道五十三駅(やくしゃみたてとうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。このシリーズは、全部(ぜんぶ)で一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。作者(さくしゃ)は三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)の高(たか)かった絵師(えし)です。背景(はいけい)には宿場(しゅくば)の風景(ふうけい)が描(えが)かれており、手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)と関(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)です。また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)な役者(やくしゃ)の似顔絵(にがおえ)で描(えが)かれています 。 三浦(みうら)之助(のすけ)は源頼家(みなもとのよりいえ)の重臣(じゅうしん)です。『鎌倉(かまくら)三代記(さんだいき)』において、源頼朝(みなもとのよりとも)の亡(な)き後(あと)、頼家(よりいえ)勢(ぜい)は権力(けんりょく)争(あらそ)いで劣勢(れっせい)にありました。三浦(みうら)之助(のすけ)が戦(いくさ)から床(ゆか)に伏(ふ)せる母(はは)を気(き)にかけ家(いえ)に帰(かえ)ると、敵方(てきかた)の北条(ほうじょう)時政(ときまさ)の娘(むすめ)、時(とき)姫(ひめ)がいました。時(とき)姫(ひめ)は敵(てき)でありながら三浦(みうら)之助(のすけ)を慕(した)っており、三浦(みうら)之助(のすけ)に結婚(けっこん)を申(もう)し込(こ)みます。三浦(みうら)之助(のすけ)は敵将(てきしょう)の娘(むすめ)を信用(しんよう)できないと断(ことわ)り、同時(どうじ)に結婚(けっこん)する条件(じょうけん)として、時(とき)姫(ひめ)に父(ちち)時政(ときまさ)の首(くび)を討(う)つことを命(めい)じるのでした。似顔(にがお)の役者(やくしゃ)は威勢(いせい)のいい女役(おんなやく)を得意(とくい)とした初代(しょだい)坂(ばん)東(どう)しうかで、背景(はいけい)には松並木(まつなみき)のある藤川(ふじかわ)宿(しゅく)が描(えが)かれています。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)ノ内(うち) 藤川駅(ふじかわえき) 其二(そのに) 三浦(みうら)之(の)助(すけ)(初代(しょだい)坂東志(ばんどうし)うか)
『鎌倉三代記(かまくらさんだいき)』は源頼朝(みなもとのよりとも)亡(な)き後(あと)の権力(けんりょく)争(あらそ)いを描(えが)いた作品(さくひん)です。北条時政(ほうじょうときまさ)の敵方(てきかた)である佐々木高綱(ささきたかつな)にそっくりな百姓(ひゃくしょう)の藤三郎(とうざぶろう)は、時政(ときまさ)の陣屋(じんや)に呼(よ)ばれ、高(たか)綱(つな)ではない証拠(しょうこ)に額(ひたい)に焼(や)き印(いん)を入(い)れられます。 藤三郎(とうさぶろう)は敵方(てきかた)の三浦之助(みうらのすけ)の家(いえ)に慕(した)い留(とど)まる時政(ときまさ)の娘(むすめ)時姫(ときひめ)を連(つ)れ帰(かえ)る約束(やくそく)をしますが、時姫(ときひめ)は父(ちち)を討(う)つ覚悟(かくご)を決(き)め、藤三郎(とうさぶろう)は時姫(ときひめ)の謀反(むほん)を時政(ときまさ)に伝(つた)えようとする間者(かんじゃ)を斬(き)り捨(す)てます。実(じつ)は藤三郎(とうさぶろう)は佐々木高綱(ささきたかつな)だったのです。戦(いくさ)で劣勢(れっせい)にある高綱(たかつな)の、一(いち)か八(ばち)かの戦略(せんりゃく)でした。似顔(にがお)は、観客(かんきゃく)の意表(いひょう)をつく演出(えんしゅつ)や演技(えんぎ)で人気(にんき)の役者(やくしゃ)でした。背景(はいけい)には松並木(まつなみき)のある藤川宿(ふじかわしゅく)が描(えが)かれています。 これは『役者見立(やくしゃみたて)東海道五十三駅(とうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。 このシリーズは、全部(ぜんぶ)で一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。作者(さくしゃ)は三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)の高(たか)かった絵師(えし)です。背景(はいけい)には宿場(しゅくば)の風景(ふうけい)が描(えが)かれており、手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)と関(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)です。また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)な役者(やくしゃ)の似顔絵(にがおえ)で描(えが)かれています 。 『鎌倉(かまくら)三代記(さんだいき)』は源頼朝(みなもとのよりとも)死(し)んでからの権力(けんりょく)争(あらそ)いを描(えが)いた作品(さくひん)です。北条(ほうじょう)時政(ときまさ)の敵(てき)である佐々木高綱(ささきたかつな)に顔(かお)が似(に)ている百姓(ひゃくしょう)の藤三郎(とうさぶろう)は、高(たか)綱(つな)ではない証拠(しょうこ)に額(ひたい)に傷(きず)を入(い)れられます。藤三郎(とうさぶろう)は敵方(てきかた)の三浦(みうら)之助(のすけ)の家(いえ)にいる時政(ときまさ)の娘(むすめ)時(とき)姫(ひめ)を連(つ)れ帰(かえ)る約束(やくそく)をしますが、父(ちち)を裏切(うらぎ)る決意(けつい)をした時(とき)姫(ひめ)を助(たす)けます。時(とき)姫(ひめ)は三浦(みうら)之助(のすけ)を好(す)きになったため、三浦(みうら)之助(のすけ)の家(いえ)に押(お)しかけて結婚(けっこん)を申(もう)し込(こ)みます。三浦(みうら)之助(えいのすけ)は敵(てき)の娘(むすめ)は信用(しんよう)できないと断(ことわ)ります。そのため時(じ)姫(ひめ)は父(ちち)を裏切(うらぎ)ることにします。実(じつ)は藤三郎(とうさぶろう)は佐々木高綱(ささきたかつな)だったのです。似顔(にがお)は二代目(にだいめ)尾上(おのえ)多見蔵(たみぞう)で、観客(かんきゃく)の意表(いひょう)をつく演出(えんしゅつ)や演技(えんぎ)で人気(にんき)の役者(やくしゃ)でした。背景(はいけい)には松並木(まつなみき)のある藤川(ふじかわ)宿(しゅく)が描(えが)かれています。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)の内(うち) 藤川駅(ふじかわえき) 佐々木(ささき)藤三郎(とうさぶろう)(二代目尾上多見蔵(にだいめおのえたみぞう))
草双紙(くさぞうし)『児雷也豪傑譚(じらいやごうけつたん)』に登場(とうじょう)する義賊(ぎぞく)「児雷也(じらいや)」です。本図(ほんず)は嘉永(かえい)5年(ねん)(1852)初演(しょえん)の『児雷也豪傑譚話(じらいやごうけつものがたり)』より少(すこ)し前(まえ)に制作(せいさく)されており、役者(やくしゃ)は、既(すで)に故人(こじん)であった五代目(ごだいめ)瀬川菊之丞(せがわきくのじょう)が選(えら)ばれています。国貞(くにさだ)(三代豊国(さんだいとよくに))の見立(みた)てた「児雷也(じらいや)」のイメージは、菊之丞(きくのじょう)が最適(さいてき)だったのでしょう。 実際(じっさい)の宿場名(しゅくばめい)は「興津(おきつ)」ですが、画題(がだい)は音(おと)を通(かよ)わせて「沖津(おきつ)」と書(か)かれ、画題枠(がだいわく)には「波(なみ)」が描(えが)かれています。つまり、「沖(おき)つ(興津(おきつ))白波(しらなみ)(盗賊(とうぞく))」と二重(にじゅう)のイメージが掛(か)けられているのです。 これは『役者見立東海道五十三駅(やくしゃみたてとうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。このシリーズは、全部(ぜんぶ)で一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。作者(さくしゃ)は三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)の高(たか)かった絵師(えし)です。背景(はいけい)には宿場(しゅくば)の風景(ふうけい)が描(えが)かれており、手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)と関(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)です。また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)な役者(やくしゃ)の似顔絵(にがおえ)で描(えが)かれています 。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)之(の)内(うち)沖津(おきつ) 児雷也(じらいや)(瀬川菊之丞(せがわきくのじょう))
これは『役者見立東海道五十三駅(やくしゃみたてとうかいどうごじゅうさんつぎ)』というシリーズです。このシリーズは、全部(ぜんぶ)で一四〇点(ひゃくよんじゅってん)確認(かくにん)されています。作者(さくしゃ)は三代豊国(さんだいとよくに)、とても人気(にんき)の高(たか)かった絵師(えし)です。背景(はいけい)には宿場(しゅくば)の風景(ふうけい)が描(えが)かれており、手前(てまえ)の人物(じんぶつ)は、宿場(しゅくば)と関(かか)わりのある歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)です。また人物(じんぶつ)は、有名(ゆうめい)な役者(やくしゃ)の似顔絵(にがおえ)で描(えが)かれています。 民部(みんぶ)之助(のすけ)は由井(ゆい)正雪(しょうせつ)をモデルとした登場(とうじょう)人物(じんぶつ)です。 『碁太平記白石噺(ごたいへいきしらいしばなし)』は由井(ゆい)正雪(しょうせつ)が慶安(けいあん)4年(ねん)(1651)に江戸(えど)幕府(ばくふ)の破壊(はかい)を企(くわだ)てた慶安(けいあん)事件(じけん)と享保(きょうほう)8年(ねん)(1723)に姉妹(しまい)が父(ちち)の仇(かたき)であった武士(ぶし)を討(う)った話(はなし)を題材(だいざい)とした演目(えんもく)です。役者(やくしゃ)は五代目(ごだいめ)市川(いちかわ)団蔵(だんぞう)です。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)の内(うち) 由井(ゆい) 民部(みんぶ)之(の)助(すけ)(五代(ごだい)目(め)市川(いちかわ)団(だん)蔵(ぞう))