弥次さんと浪人が何かのかけ合いをしています。ポーズをとってまるで歌舞伎役者のようです。どうやら旅費を浪人に少しお裾分けしてもらおうとしているようです。最後は二人で「旅は道連れ 世は情け」と締めくくっています。
画中の文章の終わりには二人のセリフを合理的に分ける印で「▲弥次●浪人」と書かれており、二人の掛け合いのスピード感を表しています。
製作時期:万延元年(1860)。
板元:當世屋(品川屋久助)
このシリーズは大ヒットした十返舎一九の『東海道中膝栗毛』を摸して作られています。各宿には弥次さん、北さんが登場し、芳幾が二人のくりひろげる道中模様をユーモラスに描き、魯文が各宿のテーマとなる文章、狂歌一句と二人の会話をおもしろおかしく記しています。