平塚の場面では、喜多さんが犬に団子をあげたところ、すべて食べてしまったとあり、その様子を茶屋の女性から駕籠担ぎの人まで笑って見ています。画面左上の看板には、「休どころ 中宿 秋田屋」とあることから旅の途中で休息をとっている様です。
藤沢宿と平塚宿の間には「立場」と呼ばれる駕籠担ぎや馬を休ませる休息所がありました。中でも眺望が良いところなどは旅人の休憩所となる「立場茶屋」がありました。
製作時期:万延元年(1860)。
板元:當世屋(品川屋久助)
街道には、旅人が休憩するための簡素な茶屋が点在していました。画中でも、弥次喜多の二人が茶屋で一服していますが、犬に団子を狙われているようです。
このシリーズは大ヒットした十返舎一九の『東海道中膝栗毛』を摸して作られています。各宿には弥次さん、北さんが登場し、芳幾が二人のくりひろげる道中模様をユーモラスに描き、魯文が各宿のテーマとなる文章、狂歌一句と二人の会話をおもしろおかしく記しています。