Fujisawa Net Museum

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製作(せいさく)時期(じき):嘉永(かえい)4(ねん)(1851)~嘉永(かえい)5(ねん)(1852)。
板元(はんもと):村市(むらいち)(村田屋市五郎(むらたやいちごろう))

着物姿(きものすがた)女性(じょせい)たちを手前(てまえ)に、品川(しながわ)(おき)(なが)める風景(ふうけい)(えが)かれています。
流通(りゅうつう)(よう)であった品川(しながわ)(おき)(しめ)すかのように大八車(だいはちぐるま)木製(もくせい)荷車(にぐるま))が()かれており、その(かたわ)らには子犬(こいぬ)(えが)かれています。

歌川広重(うたがわひろしげ)は、生涯(しょうがい)で20(しゅ)以上(いじょう)東海道(とうかいどう)シリーズ作品(さくひん)()がけました。
今回(こんかい)展示(てんじ)する「五十三次(ごじゅうさんつぎ)」は、広重(ひろしげ)円熟(えんじゅく)()にあたる嘉永(かえい)5(ねん)(1852)(ころ)刊行(かんこう)された東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)です。 このシリーズ作品(さくひん)は、東海道(とうかいどう)風景(ふうけい)背景(はいけい)にして、人物(じんぶつ)描写(びょうしゃ)(おお)きく(あつか)われていることから「人物(じんぶつ)東海道(とうかいどう)」とも()ばれています。

五十三次 品川(人物東海道)

五十三次(ごじゅうさんつぎ) 品川(しながわ)人物(じんぶつ)東海道(とうかいどう)

製作(せいさく)時期(じき):享和(きょうわ)4(ねん)(=文化(ぶんか)元年(がんねん),1804)。
板元(はんもと)(しるし)なし

北斎(ほくさい)東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)シリーズは大判(おおばん)のものは皆無(かいむ)で、大半(たいはん)小判(しょうばん)(よこ)ですが、景観(けいかん)描写(びょうしゃ)主眼(しゅがん)()いた初代(しょだい)広重(ひろしげ)作品(さくひん)(たい)し、(たび)(かく)宿駅(しゅくえき)風俗(ふうぞく)主眼(しゅがん)となっていて、独特(どくとく)(あじ)わいを(かん)じさせます。

板行(はんこう)当初(とうしょ)狂歌(きょうか)グループによって出板(しゅっぱん)された『春興(しゅんきょう)五十三駄(ごじゅうさんだ)()(うち)』と(だい)した摺物(すりもの)で、右側(みぎがわ)狂歌(きょうか)()られていました。画面(がめん)()(しま)(もうで)女性(じょせい)2人(ふたり)従者(じゅうしゃ)が、ちょうど藤沢宿(ふじさわしゅく)にあった(いち)鳥居(とりい)をくぐったところです。

標柱(ひょうちゅう)に「これよりゑのしま(みち)」「享和(きょうわ)(よん)甲子(きのえね)(ねん)正月(しょうがつ)吉日(きちじつ) 藤沢宿(ふじさわしゅく)」とあって、この年号(ねんごう)からこのシリーズの制作(せいさく)年代(ねんだい)判明(はんめい)しています。

藤沢宿 平塚へ三里半

藤沢(ふじさわ) 平塚(ひらつか)三里(さんり)(はん)



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