文久3年(1863)に出版された道中案内図です。蝦夷地(北海道)の松前から九州まで日本全国の街道が描かれています。五街道などの主要な道だけでなく、金比羅参詣ルートや西国巡礼道、街道に沿う宿場町や間の距離なども詳細に記入されているのが特徴です。海上には船や海路も描かれています。出版元の絵図屋庄八は、奈良の東大寺大仏殿前に店を構える書物屋でした。道中案内図は、江戸時代のガイドブックで、江戸時代後期に大量に出版されており、当時の旅が盛んな様子がうかがえます。本図は天保13年(1842)の初版以来、人気が高く版を重ねました。