磨製石斧
磨製石斧 縄文時代早期 江ノ島植物園内遺跡 |
磨製石斧の内面 |
解説
礫を素材として、刃先を含む器面全体を磨いてつくった石器で、磨製石斧と呼ばれています。左の石斧には、剥離面(石器をつくる時に割った面)も磨かれており、石器の形を整えた後に、ほぼ全面にわたって研磨を施したことがよくわかります。また、中央と右の石斧も刃部や片面は全面にわたって研磨が施されています。各々の石斧は欠損品ですが、その大きさは、左から、幅3.8㎝・重さ43.7g、幅3.6㎝・重さ22.2g、幅3.4㎝・重さ 13 .4gで、石質はいずれも凝灰岩です。所産時期は、縄文時代早期と考えられます。