資料名 |
五十三次名所図会 二十二 岡部 宇津の山蔦の細道(竪絵東海道) |
作者 |
歌川広重 |
時代 |
日本 江戸 安政 |
解説 |
製作時期:安政2年(1855)。 板元:蔦屋吉蔵 この宇津の山を越えると、岡部宿に続く街道に合流します。平安時代に書かれた『伊勢物語』で、蔦や楓が生い茂り寂しいと書かれたことから、江戸時代ころからこの道を「蔦の細道」と呼ぶようになったと言われています。 道中に茶屋があり、往来が多いことを思わせます。また、雲(の描き方)や色の濃淡によって、奥行だけでなく山の標高の高さも感じられます。 このシリーズが竪型版であるため、一般に竪絵東海道と呼ばれ、広重晩年(59 才)の作品です。 広重の東海道ものは大体において、横型の風景画が多いなかで、竪型物もいくつかあります。この名所図会シリーズではほとんどの宿が鳥瞰図で描かれ、町並み等に遠近法を用い、横判では見られない雰囲気をかもし出しています。 |
サイズ |
大判縦1枚 縦35.3 横24.0 |
分類 |
浮世絵 |
資料番号 |
10283 |