E.S.モースの見た江の島
“Japan Day by Day” の表紙
(1917年 E.S.モース著) |
解説
E.S.モース博士は、日本の自然と文化に深い関心を寄せ、日本を愛し、 1877 年(明治 10 年)、1878 年(明治 11 年)、1882 年(明治 15 年)に来日しました。この三度にわたる日本滞在中、日光をはじめ、北海道、九州、瀬戸内海、京都などに旅行し、各地での日本の生活文化などに関する見聞を日記に記すとともに、数多くのスケッチを描きました。
これらの日記とスケッチを基に、友人ビゲローの勧めにより、モース博士 79 歳の年、1917 年(大正 6 年)に出版されたのが“Japan Day by Day”で、現在では失われた当時の日本人の生活や考え方を知る上で貴重な資料となっています。
この本の中には、江の島での研究活動の様子や見聞の記録がスケッチとともに収録されていますので、そのいくつかを紹介します。また、表紙を飾っているスケッチは、動物学研究所から見た江の島の岸辺風景で、モース博士の江の島へ寄せた深い想いが感じられます。
なお、“Japan Day by Day”は、モース博士の弟子石川千代松氏の長男石川欣一氏によって翻訳され、1929 年(昭和 4 年)には科学知識普及会から、 1939 年(昭和 14 年)には創元社から、「日本その日その日」として刊行されるとともに、1970 年(昭和 45 年)には、「日本その日その日」(全 3 巻・東洋文庫 平凡社)としても出版されています。
[参考文献]
(1)「モース博士と大森貝塚」 1993 年 品川区立品川歴史館
(2)「日本その日その日」(全 3 巻・東洋文庫) 1970 年 平凡社
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詳細
江の島の位置図
“Japan Day by Day”,FIG.137
“江の島の略図
“Japan Day by Day”,FIG.146
外海から見た江の島
“Japan Day by Day”,FIG.140
動物学研究所から見た江の島の岸辺風景
“Japan Day by Day”,FIG.150
家々の屋根
“Japan Day by Day”,FIG.152
江の島の家並み
Japan Day by Day”,FIG.178
江の島の参道風景
“Japan Day by Day”,FIG.159
江の島の漁村風景
“Japan Day by Day”,FIG.176
動物学研究所の流し場の外観
“Japan Day by Day”,FIG.182
砂州を渡る人びと
“Japan Day by Day”,FIG.148
渡し船を押す様子
“Japan Day by Day”,FIG.169
地引網の風景
“Japan Day by Day”,FIG.174
地引網を曳く道具
“Japan Day by Day”,FIG.175
船を漕ぐ船頭
“Japan Day by Day”,FIG.153
漁船
“Japan Day by Day”,FIG.180
漁船の前帆
“Japan Day by Day”,FIG.181
二艘の船
“Japan Day by Day”,FIG.190
モース博士の部屋の一隅
“Japan Day by Day”,FIG.155
モース博士の部屋の一隅
“Japan Day by Day”,FIG.156
モース博士の部屋の一隅
“Japan Day by Day”,FIG.157
子供の頭を剃る様子
“Japan Day by Day”,FIG.165
子供を背負う女性
“Japan Day by Day”,FIG.166
子供の衣類を繕う様子
“Japan Day by Day”,FIG.167
「シャボン玉」を造る液体を売る人
“Japan Day by Day”,FIG.170
料理風景
“Japan Day by Day”,FIG.171
藤沢の郵便局
“Japan Day by Day”,FIG.141
散髪屋の道具箱
“Japan Day by Day”,FIG.184
真鍮製の燭台
“Japan Day by Day”,FIG.121
ウニの殻でつくったコマ
“Japan Day by Day”,FIG.132
玩具の笛
“Japan Day by Day”,FIG.133
箸の使い方
“Japan Day by Day”,FIG.116
モース一行の夕食後の各種食器
“Japan Day by Day”,FIG.118
碁のやり方
“Japan Day by Day”,FIG.136
洗濯物を乾かす竹籠
“Japan Day by Day”,FIG.154
富士山の輪郭図
“Japan Day by Day”,FIG.173