板元:丸蔦
原で「兵士が逃げる」といえば「富士川の戦い」(源氏の迂回作戦で遠くの沼で眠っていた水鳥が一斉に飛び立った音に平家の兵士が驚いて浮き足立ち、敗走したという故事)のエピソードがありますが、この絵では単にヘビに驚いて逃げているようです。また原の宿は富士見の名所として名高く、背景の富士が雄大に描かれています。
歌川派の多くの浮世絵師が東海道五十三次シリーズを描いていますが、芳員が描いたこのシリーズは、各宿場にまつわる伝説や逸話を面白おかしく紹介しています。全般的に横小判の絵の中にはユーモラスな図柄が多いとも言われます。