Fujisawa Net Museum

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女性(じょせい)たちが(かいこ)(いと)(つむ)いで(きぬ)製造(せいぞう)する「養蚕(ようさん)(ようさん)」の仕事(しごと)(はげ)様子(ようす)(えが)いた作品(さくひん)で、実際(じっさい)には(いち)から十二(じゅうに)まであるシリーズ作品(さくひん)となっています。また、(おも)(むらさき)(いろ)(ばん)使用(しよう)した「(むらさき)()(むらさきえ)」と()ばれる色調(しきちょう)作品(さくひん)です。
この工程(こうてい)は「(いと)綿(わた)(いとわた)を(えら)(えら)み()(わ)くる()」となっており、(まゆ)から()()した(いと)を、その(いろ)(しら)さや品質(ひんしつ)などに()ける作業(さぎょう)様子(ようす)(えが)かれます。
寛政(かんせい)年間(ねんかん)(おこな)われた錦絵(にしきえ)出版(しゅっぱん)()()まりにも関連(かんれん)して、歌麿(うたまろ)はこの時期(じき)(はたら)女性(じょせい)題材(だいざい)とした作品(さくひん)(おお)(えが)いています。
上部(じょうぶ)詞書(ことばがき)より)
(いと)綿(わた)(えら)(わく)() (まゆはり) (まゆはり)より(いと)をおろし (いろ)(しろ)くいさぎよきを細糸(ほそいと)のまゆとし (いろ)(くろ)きを(あら)糸乃(いとの)まゆとす 真綿(まわた)(ひい)ても上中(じょうちゅう)()をゑらみ(わか)(かたち)(つく)りて(たば)綿(わた)(いく)ばく()とするなり」

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(じょ)(しょく)(かいこ)手業(てわざ)(ぐさ) (じゅう)

(じゅう)()(まい)(そろい)最後(さいご)作品(さくひん)で、機織(はたお)り(はたおり)の様子(ようす)(えが)かれています。織機(しょっき)(すわ)(かみ)(くだ)した女性(じょせい)が、手足(てあし)使(つか)って(きぬ)()っており、右手(みぎて)には()(ひ)を()にしています。
本作(ほんさく)()(まい)(つづき)作品(さくひん)のうちの(いち)(まい)で、もう(いち)(まい)には養蚕(ようさん)日本(にっぽん)(ふる)くから(むす)びついていたとする歴史(れきし)について(しる)されています。
上部(じょうぶ)詞書(ことばがき)
(かいこ)(かみ)(まつ)(こと)ハむかし 軻遇突智(かぐつち)(かぐつち)埴山(はにやま)(ひめ)(はにやまひめ)に()いて (わか)(むす)()(わかむすび)を(うみ) (この)(かみ)(あたま)(かいこ)(くわ)となれり (ゆえ)日本(にっぽん)にてハ(わか)(むす)()(まつ)るへきものか 人皇(じんこう)()(じゅう)()(だい) 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう) () ()(きさき) みつから養蚕(ようさん)(たま)唐土(とうど)にてハ黄帝(こうてい)(きさき) 西(にし)(あや)()(はじめ)とする(なり)

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(じょ)(しょく)(かいこ)手業(てわざ)(ぐさ) 十二(じゅうに)



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