江の島歴史散策マップ
山二つ
山二つ |
解説
江の島大師を過ぎて奥津宮への道を行くと、「山二つ」と呼ばれる江の島のくびれた部分があります。眼下に絶景が展開し、道の脇には関東ローム層が露出しています。さらに進んで奥津宮への東参道との分岐点に木食上人の古跡があります。
武蔵野ローム層
赤茶色の部分がローム層です。ローム層は火山灰の鉄分が酸化して赤茶色となります。江の島のローム層は富士山と箱根火山の噴火によるものです。
木食上人古跡
「木食上人」というのは遊行僧のことで、木食仏という独特の仏像を彫って諸国を放浪したことから、この名があります。崖下に木食上人が修行したと伝わる洞窟があり、そのほぼ中央に石造阿弥陀如来の立像が安置されていますが、危険なため現在、下に降りることはできません。
群猿奉賽像庚申供養塔
塔の下部には蛇が巻き付き、塔身の四面には計36匹の猿が浮き彫りされて、猿の本尊である山王神を讃えています。建造年代が記されていませんが、江戸時代中~後期のものと考えられます。昭和 38 年( 1963 )に藤沢市の指定文化財となりました。