背景に歌川広重が保永堂版東海道で描いた激しい雨の風景が引用されています。
「亀山の仇討に登場する中野藤兵衛を演じる初代坂東竹三郎です。「亀山の仇討」ものは元禄14年(1701)に伊勢亀山で起きた実際の仇討事件を題材としています。
これは『役者見立東海道五十三駅』というシリーズです。
このシリーズは、全部で一四〇点確認されています。
作者は三代豊国、とても人気の高かった絵師です。
背景には宿場の風景が描かれており、手前の人物は、宿場と関わりのある歌舞伎の登場人物です。
また人物は、有名な役者の似顔絵で描かれています。