田植(たう)えの前(まえ)に苗代(なわしろ)の表面(ひょうめん)を均(なら)すのに使用(しよう)する。ナゼイタとか、ナエシロナラシともいう。

クワとともに古(ふる)くから使(つか)われた農耕(のうこう)用具(ようぐ)。クワと違(ちが)って土(つち)を手前(てまえ)に引(ひ)かず,足(あし)で踏(ふ)んでシャベルのように土(つち)を起(お)こす。主(おも)に土質(どしつ)の固(かた)い田畑(たはた)の荒(あら)起(お)こし用(よう)に用(もち)いられた。

作物(さくもつ)や枝(えだ)などを縄(なわ)で束(たば)ねておいて、この棒(ぼう)の両端(りょうたん)に刺(さ)して運搬(うんぱん)する。ヤリテンビンともいう。

イチッコや桶(おけ)などを棒(ぼう)の両端(りょうたん)に付(つ)けて担(かつ)ぐのに使(つか)う。

ニテンビンともいう。製材(せいざい)業(ぎょう)が普及(ふきゅう)する以前(いぜん)は、農間(のうま)稼(かせ)ぎの木挽(こび)きが製材(せいざい)を行(おこな)っていた。大(おお)きな鋸(のこ)と道具箱(どうぐばこ)を天秤棒(てんびんぼう)に付(つ)けて仕事(しごと)に出(で)た。

この鍬(くわ)は、柄(え)に付(つ)けられたひもを腰(こし)に結(むす)び、後(あと)ずさりに引(ひ)いて使(つか)うもので、畑(はたけ)に作物(さくもつ)の種(たね)を蒔(ま)き付(つ)けるときの筋(すじ)を作(つく)る道具(どうぐ)。鋳鉄(ちゅうてつ)の刃(は)が付(つ)いている。

この鍬(くわ)は、柄(え)に付(つ)けられたひもを腰(こし)に結(むす)び、後(あと)ずさりに引(ひ)いて使(つか)うもので、畑(はたけ)に作物(さくもつ)の種(たね)を蒔(ま)き付(つ)けるときの筋(すじ)を作(つく)る道具(どうぐ)。鋳鉄(ちゅうてつ)の刃(は)が付(つ)いている。

手車(てぐるま)やテンビン棒(ぼう)等(など)の使(つか)えない場所(ばしょ)での運搬(うんぱん)作業(さぎょう)に使(つか)う。薪(たきぎ)採(と)り等(など)にも使用(しよう)した。同(おな)じ種類(しゅるい)の荷(に)を運(はこ)ぶ場合(ばあい)、男(おとこ)はテンビン棒(ぼう)、女(おんな)は背負(せお)い梯子(ばしご)をつかう、とされる場合(ばあい)もある。