Fujisawa Net Museum

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番付(ばんづけ)とは興行(こうぎょう)の宣伝(せんでん)のために作成(さくせい)された印刷物(いんさつぶつ)です。その内(うち)「顔見世番付(かおみせばんづけ)」は毎年(まいとし)11月(がつ)に行(おこな)われる顔見世興行(かおみせこうぎょう)に際(さい)して作(つく)られ、市中(しちゅう)に貼(は)り出(だ)されました。顔見世興行(かおみせこうぎょう)とは興行主(こうぎょうぬし)と向(む)こう一(いち)年間(ねんかん)の所属契約(しょぞくけいやく)を結(むす)んだ役者(やくしゃ)・狂言(きょうげん)作者(さくしゃ)(歌舞伎(かぶき)の劇作家(げきさっか))・囃子方(はやしがた)(劇中(げきちゅう)の音楽(おんがく)を演奏(えんそう)する人(ひと))などの出演者(しゅつえんしゃ)が、一座(いちざ)のメンバーを披露(ひろう)する公演(こうえん)が行(おこな)われ、その紹介(しょうかい)のために作(つく)られました。
上段(じょうだん)には役者名(やくしゃめい)が書(か)き込(こ)まれており、役者(やくしゃ)の得意(とくい)とする役柄(やくがら)も記(しる)されています。下段(げだん)には鳥井派(とりいは)の絵師(えし)により役者達(やくしゃたち)の絵(え)が役柄(やくがら)に合(あ)わせて描(えが)かれます。

市村座(いちむらざ)顔見世(かおみせ)番附(ばんづけ)

黄(き):お熊(くま)(『梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)』より)
黄色地(きいろぢ)に縞模様(しまもよう)の“黄八丈(きはちじょう)”の着物(きもの)を着(き)た、材木問屋(ざいもくどんや)の娘(むすめ)である「お熊(くま)」が描(えが)かれています。お熊(くま)の登場(とうじょう)する『梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)』は、「髪結新三(かみゆいしんざ)」の愛称(あいしょう)で親(した)しまれている歌舞伎(かぶき)で、現在(げんざい)でも人気演目(にんきえんもく)の一(ひと)つとなっています。
左下(ひだりした)にあるのは髪結(かみゆ)いの道具(どうぐ)で、物語(ものがたり)の主人公(しゅじんこう)、“回(まわ)り髪結(かみゆ)い”の新三(しんざ)を象徴(しょうちょう)しています。お熊(くま)は、店(みせ)の手代(てだい)である忠七(ちゅうしち)と恋仲(こいなか)ながら、親(おや)に無理(むり)に縁談(えんだん)を結(むす)ばれそうになります。それを新三(しんざ)が聞(き)いていて・・・ということから、話(はなし)が展開(てんかい)していきます。

五行説(ごぎょうせつ)において重要(じゅうよう)な色(いろ)とされていた「青(あお)」「赤(あか)」「黄(き)」「白(しろ)」「黒(くろ)」の5色(しょく)に、それぞれ美人(びじん)が当(あ)てはめて描(えが)かれています。またこの美人(びじん)たちは、歌舞伎(かぶき)の登場人物(とうじょうじんぶつ)に擬(なぞら)えて描(えが)かれており、各色(かくしょく)は、その役(やく)が決(き)まって着(き)る衣装(いしょう)の色(いろ)と対応(たいおう)しています。

五(いつつ)衣(きぬ)色(いろの)染分(そめわけ) 黄(き)



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