日本列島全体を上空から眺めた鳥瞰図として描かれています。この図の元絵は、二代歌川広重(喜斎立祥)が、慶応元年(1865)に描いた「大日本名所一覧」です。「大日本名所一覧」は、再編集され、明治12年(1879)に細島精三(隅田了古)画、版元林吉蔵で出版されています。
本図は、木版画から銅版画に置き換わり出版されていますが、その経緯は現在のところ未詳です。画面の周囲には、二代広重の代表作のひとつ「諸国名所百景」から写し取られ、日本各地の名所が配されています。日本列島だけを描いた「大日本名所一覧」とは異なり、華やかな絵地図となっています。