製作時期:明治8年。
板元:山清(山崎屋清七)
豊川橋とは、吉田大橋のことで東海道の三大橋にあげられます。
吉田宿は城下町として非常に栄えましたが、明治2(1869)年に豊橋と改称しました。
三代広重描くこのシリーズは、明治前期の東海道各宿駅の風景が華やかな色彩(幕末から明治初期に海外からあざやかな科学顔料が入り使用される)で描かれています。
豊川橋は、吉田宿にあった吉田大橋のことで、東海道の名所のひとつでした。吉田宿は城下町として栄えていましたが、明治2年(1869)に豊橋と改称しました。
初代広重の「五十三次名所図会 三十五 吉田 豊川大はし」(通称:竪絵東海道)と同じ構図ですが、三代広重の作品では洋装の人々や人力車が橋を渡る様子が描かれており、時代の変化を感じさせます。