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江の島の歴史
江の島歴史年表
江の島散策マップ
江の島の文化財
江の島を訪れた人々
資料種類しりょうしゅるい(大分類だいぶんるい):
資料種類しりょうしゅるい(中分類ちゅうぶんるい):
資料種類しりょうしゅるい(小分類しょうぶんるい):
時代じだいと場所ばしょ(大分類だいぶんるい):
時代じだいと場所ばしょ(中分類ちゅうぶんるい):
時代じだいと場所ばしょ(小分類しょうぶんるい):
作者さくしゃ(50音分類おんぶんるい):
作者さくしゃ:
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版元(はんもと) 山口屋(やまぐちや)藤兵衛(とうべえ) 文政(ぶんせい)8年(ねん)(1825) 室町時代(むろまちじだい)の中国(ちゅうごく)地方(ちほう)の守護(しゅご)大名(だいみょう)大内義弘(おおうちよしひろ)が起(お)こした室町(むろまち)幕府(ばくふ)への反乱(はんらん)である応永(おうえい)の乱(らん)(応永(おうえい)6年(ねん):1399年(ねん))を物語(ものがたり)の序章(じょしょう)としています。大内(おおうち)氏(し)が足利(あしかが)幕府(ばくふ)の山名氏清(やまなうじきよ)との戦(たたか)いで滅亡(めつぼう)する中(なか)、大内(おおうち)氏(し)の永代(えいたい)の家臣(かしん)で勇猛(ゆうもう)な武者(むしゃ)である浦安(うらやす)義景(よしかげ)が活躍(かつやく)します。浦安(うらやす)義景(よしかげ)の家宝(かほう)の名刀(めいとう)白狐(びゃっこ)丸(まる)は、妖刀(ようとう)であり白狐(びゃっこ)の化身(けしん)として様々(さまざま)な力(ちから)を発揮(はっき)します。その刀(かたな)が時代(じだい)を経(へ)ながら紡(つむ)ぐ物語(ものがたり)です。
常夏(とこなつ)物語(ものがたり)
文化(ぶんか)5年(ねん)(1808) 俊寛(しゅんかん)と源義経(みなもとのよしつね)の伝説(でんせつ)を題材(だいざい)とした物語(ものがたり)です。俊寛(しゅんかん)を義経記(ぎけいき)(義経(よしつね)の伝記(でんき))に登場(とうじょう)する兵法家(へいほうか)の鬼一法眼(きいちほうげん)に、牛若丸(うしわかまる)をその婿(むこ)に見立(みた)てています。明治期(めいじき)に画(え)を尾形月耕(おがたげっこう)が描(えが)いた翻刻(ほんこく)版(ばん)も出版(しゅっぱん)されています。
俊寛(しゅんかん)僧都(そうず)嶋(しま)物語(ものがたり)
蘭香(らんか)堂(どう) 萬屋(よろずや)太治右衛門(たじえもん)蔵版(ぞうはん) 狂歌(きょうか)師(し)のグループ構成(こうせい)や、採点(さいてん)の仕方(しかた)、印章(いんしょう)、選者(せんじゃ)の好(この)みや、高(こう)得点(とくてん)の狂歌(きょうか)などを記(しる)した狂(きょう)歌壇(かだん)をひもとく指南書(しなんしょ)の一種(いっしゅ)です。觹(けい)はくじりとも読(よ)み、和書(わしょ)などの糸綴(いとと)じ本(ぼん)のひもを外(はず)すときに使用(しよう)される道具(どうぐ)のことです。選者(せんじゃ)として、四方(よも)真顔(まがお)など著名(ちょめい)な狂歌(きょうか)師(し)が名(な)を連(つら)ねています。また曲亭馬琴(きょくていばきん)や山東(さんとう)京伝(きょうでん)、そして編者(へんじゃ)の三馬(さんば)自身(じしん)の名(な)もあります。選者(せんじゃ)の一人(ひとり)に相模(さがみ)、藤沢(ふじさわ)地域(ちいき)の狂歌(きょうか)連(れん)の師(し)系(けい)になる森羅(しんら)亭(てい)万象(ばんしょう)の名前(なまえ)も見(み)られます。取次店(とりつぎてん)を指(さ)す売(うり)弘(ひろ)書林(しょりん)の欄(らん)には、蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)の名前(なまえ)も記載(きさい)されています。 編者(へんしゃ)の式亭(しきてい)三馬(さんば)は、銭湯(せんとう)や髪結(かみゆ)い集(つど)う人々(ひとびと)の日常(にちじょう)を活写(かっしゃ)した代表作(だいひょうさく)「浮世風呂(うきよぶろ)」や「浮世床(うきよどこ)」の作者(さくしゃ)として有名(ゆうめい)です。また大田(おおた)南畝(なんぽ)が編纂(へんさん)したといわれる「浮世絵(うきよえ)類(るい)考(こう)」を追補(ついほ)したことでも知(し)られます。
狂歌(きょうか)觹(けい)
東都(とうと)書肆(しょし) 仙(せん)霍(かく)堂(どう)鐫(せん) (鶴屋(つるや)喜衛門(きえもん)板(ばん))通(とおり)油町(あぶらちょう) 戌(いぬ)子(ご)の春(はる) 文政(ぶんせい)11年(ねん)(1828) 二代目(だいめ)の恋川春町(こいかわはるまち)による読(よ)み本(ほん)、物語(ものがたり)は市井(しせい)の人々(ひとびと)の暮(く)らしにおける金(かね)にまつわる因果(いんが)の物語(ものがたり)です。
夢(ゆめ)之(の)世話(よばなし)金(かねが)則故(かたき)
版元(はんもと) 泉屋(いずみや)市兵衛(いちべえ) 文化(ぶんか)6年(ねん)(1809) 江戸時代(えどじだい)初期(しょき)に起(お)きた実際(じっさい)の事件(じけん)を井原(いはら)西鶴(さいかく)が浄瑠璃(じょうるり)に仕立(した)てた『姿(すがた)姫路(ひめじ)清十郎(せいじゅうろう)物語(ものがたり)』をはじめとする「お夏(なつ)清十郎(せいじゅうろう)もの」をベースにした物語(ものがたり)です。
お夏(なつ)清十郎(せいじゅうろう)風(ふう)流伽(りゅうとぎ)三味線(しゃみせん)
版元(はんもと) 蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)・鶴屋(つるや)金助(きんすけ) 文化(ぶんか)3 年(ねん)(1806) 書名(しょめい)に「不破(ふわ)名古屋(なごや)」とあるように、戦国時代(せんごくじだい)の傾奇(かぶき)者(しゃ)の名古屋(なごや)山三(さんざ)と不破(ふわ)伴(ばん)左衛門(ざえもん)を主題(しゅだい)にした物語(ものがたり)です。名古屋(なごや)山三(さんざ)は歌舞伎(かぶき)の始祖(しそ)として知(し)られ、美童(びどう)の槍(やり)の名人(めいじん)です。不破(ふわ)伴(ばん)左衛門(ざえもん)のモデルは、豊臣(とよとみ)秀吉(ひでよし)に仕(つか)えた不破万作(ふわまんさく)という小姓(こしょう)で美童(びどう)として知(し)られます。鶴屋(つるや)南北(なんぼく)の歌舞伎(かぶき)の外題(げだい)「鞘当(さやあて)」はこの二人(ふたり)が遊女(あそびめ)の葛城(かつらぎ)を間(あいだ)に争(あらそ)うものです。
濡燕(ぬれつばめ)子(ねぐら)宿(のから)傘(かさ)
版元(はんもと):大坂屋(おおさかや)半蔵(はんぞう) 文化(ぶんか)3年(ねん)(1806) 中国(ちゅうごく)の小説(しょうせつ)を翻案(ほんあん)として南北朝時代(なんぼくちょうじだい)を舞台(ぶたい)にした物語(ものがたり)です。唐(から)琴浦(ことうら)右衛門(えもん)が出世(しゅっせ)のために守護(しゅご)職(しょく)に中国(ちゅうごく)渡来(とらい)の金魚(きんぎょ)を献上(けんじょう)し、名刀(めいとう)を下賜(かし)されます。しかし夫婦(ふうふ)のもつれから、妻(つま)に裏切(うらぎ)られ裏切者(うらぎりもの)から名刀(めいとう)を盗(ぬす)まれたうえ、妾(めかけ)を殺(ころ)されます。主人公(しゅじんこう)は敵討(かたきう)ちのため妻(つま)と裏切者(うらぎりもの)を追(お)うも返(かえ)り討(う)ちにあいます。さらには殺(ころ)された妾(めかけ)の怨(えん)魂(こん)が宿(やど)る金魚(きんぎょ)が災(わざわ)いとなり登場(とうじょう)人物(じんぶつ)たちを祟(たた)るといったストーリーです。後編(こうへん)は未刊(みかん)であり最終的(さいしゅうてき)な物語(ものがたり)の結末(けつまつ)は不明(ふめい)です。
梅(うめの)由兵衛(よしべえ)物語(ものがたり)前編(ぜんぺん) 梅花(ばいか)氷(ひょう)裂(れつ)
鶴屋(つるや)金助(きんすけ) 板行(はんこう) 文化(ぶんか)9年(ねん)(1812) 書名(しょめい):団(だん)七黒(しちくろ)茶碗(ぢゃわん) 釣船(つりふね)之(の)花入(はないれ) 朝(あさ)茶湯(ちゃのゆ)一寸(ちょっと)口切(くちきり) 浄瑠璃(じょうるり)「夏祭(なつまつり)浪花(なみわ)鑑(かがみ)」(並木(なみき)千柳(せんりゅう)・三好(みよし)松(しょう)洛(らく)・竹田(たけだ)小出雲(いずも)合作(がっさく)。延享(えんてい)二年(ねん))を元(もと)ネタとした物語(ものがたり)の読(よ)み物(もの)。遊女(あそびめ)と馴(な)れ初(そ)め、家(いえ)を勘当(かんどう)された武家(ぶけ)の跡取(あとと)りが、もとは父(ちち)の家臣(かしん)であった魚屋(さかなや)を商(あきな)う団七(だんしち)のもとに身(み)を寄(よ)せながら功(こう)をたて帰参(きさん)する機会(きかい)をうかがうストーリーです。「夏祭(なつまつり)浪花(なにわ)鑑(かがみ)」の登場(とうじょう)人物(じんぶつ)の一寸(ちょっと)徳兵衛(とくべえ)を大阪(おおさか)の人形(にんぎょう)師(し)として登場(とうじょう)させることで、そのつながりから本作(ほんさく)の挿(さし)絵(え)を描(か)いている歌川豊国(うたがわとよくに)の亡父(ぼうふ)の倉橋(くらはし)五郎兵衛(ごろべえ)が役者(やくしゃ)似顔(にがお)の人形(にんぎょう)師(し)として名人(めいじん)であったことを紹介(しょうかい)し、今(いま)の豊国(とよくに)が役者(やくしゃ)似顔(にがお)の浮世絵(うきよえ)の名人(めいじん)であることは親子(おやこ)である必定(ひつじょう)として巻頭(かんとう)で説(と)いています。豊国(とよくに)の生涯(しょうがい)を知(し)る上(うえ)で貴重(きちょう)な記録(きろく)としても知(し)られる作品(さくひん)です。
朝(あさ)茶湯(ちゃのゆ)一寸(ちょっと)口切(くちきり)