製作時期:弘化年間頃(1843~1847)。
板元:有田屋青右衛門
このシリーズは俗に板元名から有田屋版東海道と呼ばれます。
広重の小判東海道はめずらしく、横判物はそれぞれに工夫をこらして描いていますが、大方似かよった構図になっていて、正面の橋が東海道の通る大鋸橋 (現遊行寺橋)、左に江の島一ノ鳥居が描かれています。
保永堂版と同じく橋の上には御神酒枠(大山から水や酒を持ち帰るためのもの)を担いだ大山詣の一行が、鳥居の下には杖をついた江の島詣の一行が描かれています。背景に山のように見えるのは遊行寺です。