Fujisawa Net Museum

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平成(へいせい)31(ねん)(2019)2月1日(がつついたち)指定(してい)/(たて)35.5cm、(よこ)(やく)764cm~1102cm/江島神社(えのしまじんじゃ)伝来(でんらい)する縁起絵巻(えんぎえまき)(ぜん)5(かん))です。(かすみ)金砂子(きんすなご)(いわ)金泥(こんでい)など金色(きんいろ)多用(たよう)した、彩色(さいしき)(ゆた)かな絵巻(えまき)です。すでに市指定重要文化財(ししていじゅうようぶんかざい)指定(してい)されている岩本楼本(いわもとろうぼん)の「江嶋縁起(えのしまえんぎ)」をもとに製作(せいさく)されたものと(かんが)えられるが、細部(さいぶ)相違(そうい)があります。絵師(えし)狩野興也(かのうこうや)は、紀州徳川家(きしゅうとくがわけ)絵師(えし)であった興以(こうい)次男(じなん)で、水戸藩(みとはん)御用絵師(ごようえし)です。江の島(えのしま)江島神社(えのしまじんじゃ)来歴(らいれき)(つた)えるものとして、ともに昭和(しょうわ)59(ねん)3(がつ)()指定文化財(していぶんかざい)指定(してい)された「真名本江嶋縁起(まなぼんえのしまえんぎ)」(江島神社蔵(えのしまじんじゃぞう)室町時代後期(むろまちじだいこうき)・16世紀(せいき))ともども重要(じゅうよう)であり、美術的(びじゅつてき)にも(すぐ)れています。各巻(かくかん)概要(がいよう)(まきの)1神代(じんだい)武烈天皇(ぶれつてんのう) 狼藉(ろうぜき)生贄(いけにえ)()らう五頭龍(ごずりゅう) (まきの)2欽明天皇(きんめいてんのう) 弁才天(べんざいてん)弁財天(べんざいてん)降臨(こうりん)江の島(えのしま)創造(そうぞう)五頭龍(ごずりゅう)龍ノ口(たつのくち)鎮撫(ちんぶ)する (まきの)3奈良時代(ならじだい) 役小角(えんのおづぬ)泰澄(たいちょう)江の島(えのしま)参籠(さんろう)道智法師(ちとくほうし)天女(てんにょ)懸想(けそう)()われる (まきの)4平安時代(へいあんじだい) 弘法大師(こうぼうたいし)空海参籠(くうかいさんろう)岩屋本宮(いわやほんぐう)創建(そうけん)慈覚大師円仁(じかくだいしえんにんさんろう)参籠(さんろう)。 (まきの)5平安(へいあん)鎌倉(かまくら) 円仁(えんにん)指示(しじ)社殿(しゃでん)上之宮(かみのみや)中津宮(なかつみや)建立(こんりゅう)開始(かいし)良真(りょうしん)参籠(さんろう) 天女(てんにょ)社殿荒廃(しゃでんこうはい)(なげ)き、良真(りょうしん)下之宮(しものみや)辺津宮(へつみや))を建設(けんせつ)建永元年(けんえいがんねん)(1206)遷宮(せんぐう)所有管理者(しょゆうかんりしゃ)江島神社(えのしまじんじゃ)

紙本(しほん)(ちゃく)(しょく)江嶋(えのしま)縁起(えんぎ)絵巻(えまき)

製作(せいさく)時期(じき):享和(きょうわ)4(ねん)(=文化(ぶんか)元年(がんねん),1804)。
板元(はんもと)(しるし)なし

北斎(ほくさい)東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)シリーズは大判(おおばん)のものは皆無(かいむ)で、大半(たいはん)小判(しょうばん)(よこ)ですが、景観(けいかん)描写(びょうしゃ)主眼(しゅがん)()いた初代(しょだい)広重(ひろしげ)作品(さくひん)(たい)し、(たび)(かく)宿駅(しゅくえき)風俗(ふうぞく)主眼(しゅがん)となっていて、独特(どくとく)(あじ)わいを(かん)じさせます。

板行(はんこう)当初(とうしょ)狂歌(きょうか)グループによって出板(しゅっぱん)された『春興(しゅんきょう)五十三駄(ごじゅうさんだ)()(うち)』と(だい)した摺物(すりもの)で、右側(みぎがわ)狂歌(きょうか)()られていました。画面(がめん)()(しま)(もうで)女性(じょせい)2人(ふたり)従者(じゅうしゃ)が、ちょうど藤沢宿(ふじさわしゅく)にあった(いち)鳥居(とりい)をくぐったところです。

標柱(ひょうちゅう)に「これよりゑのしま(みち)」「享和(きょうわ)(よん)甲子(きのえね)(ねん)正月(しょうがつ)吉日(きちじつ) 藤沢宿(ふじさわしゅく)」とあって、この年号(ねんごう)からこのシリーズの制作(せいさく)年代(ねんだい)判明(はんめい)しています。

藤沢宿 平塚へ三里半

藤沢(ふじさわ) 平塚(ひらつか)三里(さんり)(はん)



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